【パラグライダーで大空へ!】モデルGaru chanがハマった理由 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【パラグライダーで大空へ!】モデルGaru chanがハマった理由

オピニオン コラム
【パラグライダーで大空へ!】モデルGaru chanがハマった理由
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  • パラグライダーを楽しむモデルのGaru chan
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  • パラグライダースクール『ソラトピアつくば』
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あなたは空を飛んだことはありますか?

多くの人が「飛行機に乗って飛んだ」経験ならあると思いますが、自分の意思で進みたい方向を決めて「鳥のように空を飛んだ」経験となると、その数はグッと少なくなることでしょう。

その「鳥のように飛ぶ」ことを一般人でも可能にするスポーツがあります。それはパラグライダーです。実際にやってみたことはなくても、山の近くなどで飛んでいるところを見かけたことがあったりしますよね。

今回はモデルとして活躍する一方で、プライベートではパラグライダーに夢中の Garu chan(がるちゃん)にその魅力を教えてもらいました。

モデルのGaru chan

パラグライダーの“ふわふわ”が楽しかった


Garu chanに会うために訪れたのは、茨城県石岡市にあるパラグライダースクール『ソラトピアつくば』です。日本百名山の筑波山(標高877m)が近くにそびえ、関東平野が広がる国内有数のパラグライダーエリアにあります。東京都内からクルマで1時間、電車でも45分(つくばエキスプレス快速利用 秋葉原駅~つくば駅間+無料送迎35分)とアクセスも良い立地です。

パラグライダースクール『ソラトピアつくば』

スクールの後ろにそびえる山の上から飛ぶことができます

さて、 Garu chanはなぜ飛ぶことに目覚め、どうしてパラグライダーを選んだのでしょうか。同じ空のスポーツでも「スカイダイビング」と比べて経験者も見かけません。少なくとも私の周囲にはこれまでパラグライダー経験者は皆無でした。Garu chan、どうしてパラグライダーを始めたのですか?

「静岡の実家では父が漁師をしている影響もあり、スキューバダイビングなど海のアクティビティーは大体やってきました。バックパッカーもやっていたので陸上も色んなところへ行きました。(他に面白そうなことは)何をやっていないかな…と思った時に『空やってないなー』って」

スカイダイビングの経験はあったそうです。でも、落ちる感覚が好きになれなかった。そこで思いついたのがパラグライダー。

「スカイダイビングは時速200キロで落ちるんですけど痛いというか、別にあまり楽しさを感じなかった。でも、パラシュートを開いた時に『あっ、ふわふわ楽しいな~』っていうのがあって。あのふわふわが楽しかったからパラグライダーやってみようと思ったのがきっかけです」

パラグライダーを楽しむGaru chan 《画像提供 ソラトピアつくば》

ウインドサーフィンなどを楽しんでいた父親の影響から、船舶免許も取得したというGaru chan。マリンスポーツはもちろん、ランニング、乗馬、ボルダリングもするアクティブガールに成長しました。さまざまなスポーツを体験してパラグライダーにたどり着いたのです。

乗馬で体幹トレーニングをしてみたり《Garu chanのインスタグラムより》

ボルダリングで壁を登ってみたり《Garu chanのインスタグラムより》

インストラクターとともにタンデム(二人乗り)のパラグライダーで初めて空を飛んだのは去年の10月。初フライトを懐かしそうに振り返ります。

「もう、飛んでる~って感じでした。浮いてるっていうワクワク感に感激しました。スキューバダイビングは20m~30m海に潜りますが、素潜りでも行こうと思えば頑張って泳いで行ける世界じゃないですか。でも飛ぶって、それなりの何か(装備)がないと飛べないし、スゴいなって!」

上昇気流をとらえて空中散歩


2017年が始まった1月1日に初めてのソロフライトを台湾で体験。それ以来ひとりでも飛べることを覚えるとより楽しめるようになりましたが、難しさも感じました。「ずっと飛んでいられるんだ。こんなに簡単に飛べるんだ!」と思った反面、せっかく山から飛んでもあっという間に地上に着いてしまうことも…。

「最初は上昇気流なんてどこにあるの? みたいな感じでした。“ぶっ飛び”って言うのですが、(上昇気流を見つけられずに)飛んで3分くらいで陸上に帰ってきてしまって…。あれ? 何で飛べないんだって。難しいなって思いました」

上昇気流をとらえていれば雲の近くだって飛べちゃいます。手前を飛ぶのがGaru chan

その後、3月にパラグライダーB級ライセンスを取得します。現在はスキルアップして、上昇気流さえうまくとらえることができれば1時間くらいは余裕で空中散歩!

「ただ飛ぶのは簡単です。何もしなくても勝手にふわふわ行ってくれる。でも飛び続けるのは大変。飛ぶこと自体は簡単で初めての方でも飛べる感じだけど、飛び続けたり、自分がココだって思うところに降りるのは難しいです」

なるほど。ランニングに例えるなら、1kmくらいなら毎日の練習がなくても走れますが、10km、20km、フルマラソンと距離が延びれば延びるだけ練習が必要なように、パラグライダーも長い時間飛ぶのは簡単ではないようですね。どんな点が難しかったりするのでしょうか?

「飛んでいると気流によって揺れるのですが、揺れるとどうしても下がっちゃう。それをなるべく揺れないようにコントロールするのですが、めっちゃ揺れたりすると焦ってもっと揺れてしまいます」

また、高度に慣れていないうちは、どの辺から降り始めると目標地点に綺麗に降りることができるかわからなかったりするのだとか。予定していた場所に降りられなかったら大変な気がしますが…。失敗談はありますか?

「目標と全然違う田んぼに降りちゃったり、木にひっかかっちゃうとかありますね。田んぼに落ちたらクツは泥まみれになるから大変です。私はまだやったことないですけど(笑)」

空から見る田んぼはいつもと違って見えますね

田んぼだったら安全ですが、やはり空を舞台にしたスポーツだけに、ちょっとだけ怖かった経験もあるそうです。

「いきなり強い上昇気流に乗ってパラグライダーが大きく振られたりすると、そのまま林に突っ込むんじゃないかと思ったことはあります」

2024年はオリンピック種目の可能性も


パラグライダーは他のスポーツにはない心配事もある反面、空からしか味わうことができない体験も可能になります。バックパッカーとして世界を2周(!)した Garu chanは、世界遺産と呼ばれる場所はだいたい制覇しました。でも、それは地上での話。

「世界遺産の空も飛べることを知ったんです! 例えば中国の万里の長城だったり、ブラジルの(コルコバードの)キリスト像の上も飛べたりします。(米ディズニーランドの『眠れる森の美女の城』のモデルになった)ドイツにあるノイシュヴァンシュタイン城でも飛べる。そういう話を聞いて『あ、いいな!次は空でまわりたいな』って思っています」

万里の長城 (c) Getty Images

コルコバードのキリスト像 (c) Getty Images

ノイシュヴァンシュタイン城 (c) Getty Images

空から見る世界遺産と言えばペルーの広大な大地に描かれた『ナスカの地上絵』が有名ですが、万里の長城など普通は歩いて見学に行くものですよね(ヘリコプターによる観光は可能)。

パラグライダーは日本ではまだまだ一部の人が楽しむアクティビティーですが、ヨーロッパでは10代の子でも気軽に飛びに行っています。スイスが昨年発表した新50フラン紙幣にはパラグライダーが描かれているくらい!

「フランスのオリンピックが決まったら、パラグライダーが追加種目の第一候補と言われているくらいなんです」

お札にオリンピック種目候補だなんて、ヨーロッパでの人気ぶりがうかがえますね。そして9月13日に国際オリンピック委員会(IOC)が2024年オリンピックの舞台を発表し、フランス・パリ開催が正式に発表されました!

2024年パリ五輪と2028年ロス五輪が決定 (c) Getty Images

ところで話を聞いていたら「パラグライダーって面白そう!」と素直に思ってしまったのですが、このスポーツは誰でも簡単に楽しめるものなのでしょうか?

そこで次回はGaru chanの通うパラグライダースクール『ソラトピアつくば』代表の殿塚裕紀さんにお話を聞いてみます。Garu chanと一緒に空も飛んじゃうかも?

●Garu chan(がるちゃん)
静岡県出身。フリーランスモデルで活躍する一方で会社も経営するアクティブガール。これまでバックパッカーで世界を2周し、船舶免許も所得。スキューバダイビング、乗馬、ランニング、ボルダリングと多趣味。現在はパラグライダーに夢中。

アクティブなGaru chanのインスタグラムは3万人以上のフォロワーがいます
《五味渕秀行》
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