男子日本代表は渡部桂太、石松大晟(たいせい)、楢崎智亜(ともあ)が決勝に進出。最終第4課題まで渡部、楢崎に勝利の可能性が残されていたが、ロシアのアレクセイ・ルブツォフが逆転優勝。自身3度目となるボルダリングW杯制覇を成し遂げた。2位は楢崎、3位は渡部になった。
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優勝したアレクセイ・ルブツォフ
女子日本代表は野口啓代(あきよ)、野中生萌(みほう)がそれぞれ見せ場を作ったが、スロベニアの18歳ヤンヤ・ガルンブレットが上回った。2度目のボルダリングW杯優勝となり、野口は2位、野中は3位で終えた。
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優勝したヤンヤ・ガルンブレット
楢崎は第3課題までは連続完登でトップを走っていたが、第4課題は登りきれなかった。「前の選手が登っていたので、全部の課題で一番登りやすいと思ってて。(優勝が)決まるかと思ったが、思った以上に手に力が入らなかった」と悔しさをにじませ、表彰台ではうっすら涙を浮かべた。
ボルダリング日本代表の安井博志ヘッドコーチは、「(日本代表メンバーの)パフォーマンス自体は非常にいい。決勝に出る選手が(大会ごとに)次々に変わっていて、チーム全体がいい状態。これから後半戦になるが、楽しみなシーズンになってきた」と優勝こそ逃したものの日本代表チームを評価している。
●男子決勝リザルト
優勝:アレクセイ・ルブツォフ(ロシア、3t8 4b13)
2位:楢崎智亜(3t9 4b10)
3位:渡部桂太(2t5 3b6)
4位:ミカエル・マウム(フランス、1t1 4b8)
5位:ヤコブ・シューベルト(オーストリア、1t2 3b5)
6位:石松大晟(1t3 4b9)
●女子決勝リザルト
優勝:ヤンヤ・ガルンブレット(スロベニア、4t5 4b4)
2位:野口啓代(4t9 4b9)
3位:野中生萌(3t4 4b5)
4位:ショウナ・コクシー(英国、2t2 3b3)
5位:ファニー・ジベール(フランス、2t6 4b12)
6位:ペトラ・クリングラー(スイス、1t1 3b5)