2020年五輪招致の影響を受け、昨年9月に日本で開催されることが発表されたW杯。2017年~2020年に渡って開催される。
セーリングのW杯はシリーズ開催されるのが常。2017年からの予選は愛知県蒲郡市を拠点に開催されたのち、2018年~2020年までの最終戦の舞台は神奈川県・江ノ島だ。この最終戦で総合順位が決定される。
また、五輪規定に則し、五輪と同ルール、運営で開催される。日本セーリング連盟の河野洋平会長のW杯においてのねらいは「五輪でメダルを獲得するための選手強化」と「競技、運営スタッフが五輪の運営方法を学ぶ」ことだという。
国際セーリング連盟のアンディ・ハントCEOによると「430人もの選手が約50カ国から出場する」ということだ。一般に五輪におけるセーリングは、より多くの国の参加をはかるため一カ国に与えられる出場制限があるが、W杯にはそれがない。純粋な国際ランキングによって出場資格が与えられるため、五輪よりもレベルが高い試合が繰り広げられ、かつ出場選手数も多くなることが予想される。
ハントCEOは、今回のW杯で「セーリングのトップ選手たちを観戦できることがどれだけ素晴らしいかが伝わり、日本にも多くのファンが生まれることを期待している」と熱く語った。
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国際セーリング連盟のアンディ・ハントCEO