自国でワールドカップが開催されることで、そのぶん海外遠征をする必要がなくなる。海外の大会に参加することで競技力は向上するが、「選手が海外遠征するのは肉体的にも経済的にも選手にとって大きな負担」と日本セーリング連盟の河野博文会長と説明する。
日本でワールドカップが行われることで海外遠征が減る以外にもメリットがある。それは、東京五輪も見据えた海外選手たちが日本に来る機会が増えることだ。「練習の段階から日本の選手が競い合える」と河野会長は期待する。また、ワールドカップは世界ランキングの上位選手に出場資格が与えられるが、自国開催にあたり世界セーリング連盟に日本選手に対する優遇策を検討してもらうという。
日本開催は2017年10月15日~10月22日の愛知県蒲郡市の豊田自動織機海陽ヨットハーバーが決定。2018年~2020年は、1964年東京五輪でも会場となった神奈川県藤沢市の江ノ島ヨットハーバーで行われる。
リオデジャネイロ五輪セーリング女子470級代表で5位入賞の吉田愛選手(ベネッセセーリングチーム)は日本開催について、「今までセーリングはなかなか(メディアに)取り上げてもられなかったし、知ってもらえなかった。皆さんが観光で訪れずれる江ノ島で東京オリンピックが行われることで、ルールがわからなくても観て楽しんでもらえたら嬉しい」と喜びの表情を浮かべる。
吉田選手とペアを組んだ吉岡美帆選手(同)は、「日本ではマイナーなスポーツなので、成績を出して日本でも広めていきたい」と意気込みを見せた。
セーリングワールドカップの日本初開催が決定しました!
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2016年9月21日
リオデジャネイロ五輪セーリング女子日本代表の吉田愛選手「迫力あるセーリングを多くの人に見てもらいたい」 pic.twitter.com/oEqeD90zOT
セーリングワールドカップの日本初開催が決定しました!
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) 2016年9月21日
リオデジャネイロ五輪セーリング女子日本代表の吉岡美帆選手「世界のトップレベルの選手たちと自国で戦えることを楽しみにしている」 pic.twitter.com/X9XrqPHFVv