パイロットの室屋義秀が、3年連続の開催となるレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ千葉大会への意気込みを語った。
室屋は2016年の千葉大会でシリーズ初優勝。6月3、4日に開催される2017年大会では連覇をかけて挑む。
チームファルケンに所属する室屋は、「母国で開催されるレース。地元でできるという反面、大きく注目してもらって時間調整が難しい部分もあった」という昨年の千葉大会だったが、そのプレッシャーをはねのけて悲願の初優勝を達成した。
「世界一の操縦士を目指して頑張ってきて、25年かけてやっと取れたタイトル。これでちょっと一息つけるかなという気持ち」と、表彰式ではこみ上げる思いで涙が流れ落ちるのもはばからなかった。
室屋は福島市出身。2009年にレッドブル・エアレースシリーズにアジア勢として初参戦。国内でエアロバティックス(曲芸飛行)の航空ショー操縦士として全国各地を飛び回る中、空のスポーツの振興のためにさまざまな活動を続けてきた。
また、地元福島の震災復興支援活動や次世代パイロットの育成プロジェクトも精力的に取り組んできた。
「母国での開催が実現していよいよ3回目。昨年は観客のみなさんの熱狂的な応援で初優勝できた。3年目の千葉も、パイロットしての集大成のつもりで飛びたい」
《山口和幸》
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