今冬の移籍市場で中国移籍の可能性が取りざたされていた、チェルシーのスペイン代表FWジエゴ・コスタについて、同クラブのOBで元ドイツ代表MFミヒャエル・バラック氏は「クレイジーだ」と驚きを表した。
これまでも潤沢な資金力を武器に欧州からスター選手を獲得してきた中国スーパーリーグ。最近では全盛期を過ぎた選手だけではなく、若いプレーヤーまで中国へ移籍する例が増えている。チェルシーでも今冬の移籍市場でブラジル代表MFオスカルが中国へ移籍した。
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しかし、チェルシーで出場機会を失っていたオスカルとは違い、コスタの場合は現在も主力としてプレーし続けている選手。1月22日に行われたイングランド・プレミアリーグ第22節でもゴールを決めている。
「コスタの中国移籍はクレイジーなことだと思いますか」と質問されたバラック氏は、「そうだと思うね。世界トップのリーグでプレーしていて、欧州の舞台でもプレーして誰もが注目しているからだ。中国では少し状況が異なる」とコメント。全盛期に中国移籍は考えられないとした。
「キャリアの最後や終盤なら少し話は違うかもしれない。大金が提示されるし、選手は当然そういうことも考える。だがこの年齢、この段階でチェルシーを出て行くべきではない」
代表チームの強化を理由に、中国スーパーリーグが外国人枠の制限を強化したこともあり消滅したと言われる、コスタの中国移籍。だが20代後半の主力選手までもが狙われたことに、欧州のクラブ関係者は警戒を強めている。
《岩藤健》
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