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【記者ブログ】フェアプレイ精神を点数化…アルティメット特有のセルフジャッジ制度

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試合後のスピリットサークル。両チームで円をつくる
  • 試合後のスピリットサークル。両チームで円をつくる
  • 試合後は選手一人一人と握手
  • 【記者ブログ】フェアプレイ精神を点数化…アルティメット特有のセルフジャッジ制度
9月24日~25日、富士山が良く見える静岡県の富士川緑地公園で「第27回全日本大学アルティメット選手権大会」が行われた。

アルティメットとは、7対7で100m×37mのコートでディスクをパスしながら運び、エンドゾーン内でパスをキャッチすると得点となるフライングディスクスポーツである。身体接触が禁止されており、セルフジャッジ制を導入していることが最大の特徴で、選手は競技者と審判の役割を同時に担っている。

もう一つの特徴は、試合後に両チームで円陣を作り、お互いの健闘を讃え合う『スピリットサークル』という文化が存在することだ。相手チームとの直接交流の時間がルールとして設けられており、簡単に済ませるものではなく、かなりの時間を割いている。

試合後、両チームで円陣を作る

また、“スピリット・オブ・ザ・ゲーム”(通称:SOTG )というゲームスコアとは別の点数がある。スピリットサークル後、両チーム同士で相手のチームを評価し合い、以下の5つの観点から点数をつける。


大会スコアサイトのSOTGランキング



1.ルールの理解
2.ファール及および身体接触
3.フェアプレイ
4.ポジティブな姿勢およびセルフマネジメント
5.相手チームのスピリットと比較

これらの点数は、SOTGランキングとして大会のスコアリングサイトに掲載される。セルフジャッジ制度を取り入れているスポーツならではの評価点だ。

試合後は相手チームの選手一人一人と握手

ジャッジを巡って試合が長く中断されることも少なくない。絶対的な審判がいないため、双方で話し合い、お互いが納得する処置をとらなくてはならない。アルティメットはフェアプレイ精神が顕著に現れ、技術力だけでは戦い抜けないスポーツとなっている。

<写真提供:一般社団法人 日本フライングディスク協会>
《山本有莉》

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