【LONDON STROLL】英国の夏の終わりを告げる、ツアー・オブ・ブリテン 2016 閉幕 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【LONDON STROLL】英国の夏の終わりを告げる、ツアー・オブ・ブリテン 2016 閉幕

オピニオン コラム
ツアー・オブ・ブリテン 2016
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9月11日、英国最大の自転車レースである、ツアー・オブ・ブリテン 2016の、8日間に及ぶ戦いが締めくくられた。


ツアー・オブ・ブリテンは、1945年に第1回大会が開催された、英国最古のロードレースである。1999年に一旦休止したが、2004 年に復活。これまで、5ステージで争われていたが、2008年から8ステージに拡大し、2011年からは最終ステージがロンドン市内で開かれるようになった。


9月4日に、英国北部スコットランドのグラスゴーからスタートし、グレートブリテン島を南下しながらイングランドとウェールズを駆け抜け、終着日は、首都のロンドンの中心部、ピカデリーサーカスがゴールになる。また、英国の起伏の少ないなだらかな地形の為、スプリンター向きと言われ、かなりのスピードで街中を駆け抜ける姿は、迫力満点の人気の大会である。なんと言っても、最終日のピカデリーサーカスがピカデリーサーキットと化すロンドンステージは大いに盛り上がる。


ロンドンは、年間約1,800万人以上の海外観光客が訪れる、常に世界1、2位を争う観光都市である。そんな中、土曜日に市内中心部を大々的に規制し、6.2kmの周回コース(16周:全長100km)のステージ8には、賛否両論の意見もあるようだ。


ただでさえ、渋滞問題に悩まされるロンドンの街。交通面に関する難題が、大会開催の悩みの種である。こういった大会に興味のない観光客は、今後ロンドンの市内で行われるイベントには、注意することをお勧めしたい。タクシーやバスの運転手からの不満の声が、今にも聞こえそうである。


最終日のステージは、オーストラリアのカレイブ・ユアンが駆け抜け優勝した。ツアー・オブ・ブリテン 2016の個人総合優勝は、英国のスティーブ・クミングスが取り、大会後は多くの英国自転車ファン達がパブへと流れ、祝杯をあげたことだろう。
《Takaharu Osako》
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