マンチェスター・シティのGKジョー・ハートは、セリエAのトリノ加入に近づいている。トリノは年俸の4分の3を負担する条件で、イングランド代表GKをレンタルする方針だ。
イングランド代表として今夏の欧州選手権でもピッチに立ったハート。だが所属クラブではジョゼップ・グアルディオラ監督の下で出場機会を失い、移籍は避けられないと見られていた。
ハートの移籍先には同じイングランド・プレミアリーグのサンダーランドなども浮上していたが、最終的にはイングランドを離れイタリア行きを決断したようだ。トリノの正GKはダニエレ・パデッリが務めているが、すでに現地メディアはハートとパデッリの比較を開始。
ハートのほうがセーブ率が高く、クリーンシート回数は2倍以上など意味のある補強だと結論づけた。だが当然こうした数字は、シティの守備ラインが堅かったことも考慮しなければならない。
それよりも意義深いことと言えるのは、ハートが現行方式のセリエAでは初のイングランド人GKである点だ。これまでイングランド人GKがイタリアでプレーした歴史はあるが、まだサッカーがプロ化される前の時代までさかのぼる必要がある。
《岩藤健》
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