坂道の町と知られる広島県尾道市の観光名所、千光寺から宝土寺までの坂道を駆け下りるMTBダウンヒルレースのレッドブル・ホーリーライドが8月28日に開催され、国内第一人者の永田隼也が初優勝を飾った。
通常は山中で行うMTBダウンヒルレースを、聖なる(ホーリーな)場所で行う奇想天外のレースは今回で5回目。広島県での初開催となった大会は、日本遺産のまち・尾道市が舞台。MTBダウンヒルの大会として日本で初めて一般公道を使ったコースを採用した。
尾道市の千光寺からスタートし、ゴールの宝土寺まで一般公道を含む今回のコースでは、瀬戸内海と尾道市の街並みを背景に、坂を一気に駆け下りるライダーに若いファンが大声援を送った。
駅からも近く、そして観戦しやすいレースには約3000人が集まった。日本選手権の強豪選手を含む13~59歳までの男女121人が参加。北は宮城、南は沖縄、国外からは米国からの参加者もいた。この日は午後から雨の予報だったが、それがうそのように太陽が照りつける中、これまで優勝候補といわれながらもトラブルなどで栄冠を逃していた永田が実力を発揮して初優勝した。
《山口和幸》
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