男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチが8月3日、リオデジャネイロ五輪を前に会見に臨んだ。ロジャー・フェデラーなど多くの選手が欠場を表明したことには、「これだけ辞退者が多いのは予想していなかった」と驚いた。
男子シングルスは世界ランク上位10人のうち半数が欠場。負傷やジカ熱を理由に不参加を決めた選手については、「彼らなりの理由があるのだろうし、それを尊重しなければならない」と話した。
今回が3度目の五輪出場となるジョコビッチ。プロテニスプレーヤーが五輪に参加することは、特別な意義があると語る。
「4年に1度の五輪でスポーツ界がひとつになる。それを体験できるんだ。10万人の選手たちがトレーニングや食事をともにする。本当に特別なことだ。毎回楽しみにしている。個人競技の選手にとって、チームで戦う公式戦の機会は少ない。テニス選手はデビス杯があるが、五輪はテニスや選手個人の枠を大きく超えた大会だ。全員がオリンピックファミリーの一員なんだ」
《岩藤健》