【山口和幸の茶輪記】今年もツール・ド・フランスへ…全日程を単独で追いかけて20年目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【山口和幸の茶輪記】今年もツール・ド・フランスへ…全日程を単独で追いかけて20年目

オピニオン コラム

モンサンミッシェル
  • モンサンミッシェル
  • 2012年には東京中日スポーツの1面を新城幸也が飾った
  • フリーとして全日程を初めて取材した1997年ツール・ド・フランス。開幕日のルーアンにて
  • ツール・ド・フランス イメージ
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いやはや。ツール・ド・フランスの全日程を単独で追いかけるようになって20年目である。

前職、自転車専門誌『サイクルスポーツ』編集部時代の10年間でも数年はスポット取材をしているのだが、記憶がさだかではないので数え切れない。四半世紀も取材し続ける世界最大の自転車レースが今年もやってくる。

四半世紀前は銀座の洋書店に入荷する『VELO MAGAZINE』で、ようやく総合優勝者を知った。それはボクが専門職だったからで、日本の自転車ファンはさらにもっと遅く、1カ月半後に自転車雑誌に掲載される記事でどんな戦いだったかを知ったはずだ。現在のネット世代にそんな時代があったことが信じられる?


フリーとして全日程を初めて取材した1997年ツール・ド・フランス。開幕日のルーアンにて 写真提供:仲澤隆

現在、日本ではJ SPORTSによる生中継があり、NHKによるダイジェスト番組がある。現地のサルドプレス(プレスセンター)で見られる優勝選手のインタビューやレース展開の詳細情報は、インターネットを見る世界じゅうのひとたちがリアルタイムで知ることができる。そんな時代だからこそ、現地に足を運ばなければ入手できないなにかをつかんで、発信していかなければ商売にならない。

今年もボクは東京中日スポーツの現地派遣記者という肩書きをメインにして毎日の原稿を書く日々だ。結構な文字数があるので、ゴール直後から必死に書く。それ以外にツール・ド・フランスさいたまクリテリウムのコラム。この「CYCLE」ではフランス一周旅日記を送稿し、他媒体でも文化や観光的な側面からこのレースを俯瞰(ふかん)する。


ツール・ド・フランスといえばヒマワリ畑 (c) Getty Images

そしてボクにとって残念なことに、全部締め切りは“その日”だ。そんな切迫感が23日続く。パリ・シャンゼリゼにゴールした翌日に、もうパリ観光なんてしたくなく、一刻も早く日本に帰りたいという気持ちしか浮かばない。気がゆるむのか毎年すべてを終えた月曜日は自律神経が乱調になり、精神安定剤に頼らないといけないほど。

ただし毎日の達成感も格別だ。締め切りをクリアするのって、ちょっと入学試験をパスしたようなうれしさに満ちあふれるでしょ。それほどでもないが、つかの間の開放感が訪れ、「ホテルに着いたらシャワーも浴びないで、よしどこかに食べに行こう!」とうかれたりする。ビールやワインも飲みたいので、単独取材のボクは歩ける範囲でレストランなどを探す。たまに顔見知りのカメラマンが同宿だったりすると、結構飲まないヤツが多いのでクルマを出してもらったりもする。


ツール・ド・フランスを楽しむ人々 (c) Getty Images

6月30日には成田空港を出発してパリへ。開幕地のモンサンミッシェルは意外と遠くて開幕前日の7月1日午後に到着する予定。ボクのツイッターにツール・ド・フランスに関する疑問や要望を気軽に送ってくれれば、紙面やコラムにどんどん活用していきたい。


それでは23日後のパリ・シャンゼリゼを選手とともに目指して頑張る。
《山口和幸》

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