【山口和幸の茶輪記】ユーロ2016フランス大会開幕…どうする?ツール・ド・フランス | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【山口和幸の茶輪記】ユーロ2016フランス大会開幕…どうする?ツール・ド・フランス

オピニオン コラム

2016年ツール・ド・フランスの開幕地となるモンサンミッシェルを背景にクリスティアン・プリュドムら主催者が記念撮影
  • 2016年ツール・ド・フランスの開幕地となるモンサンミッシェルを背景にクリスティアン・プリュドムら主催者が記念撮影
  • 1998年のツール・ド・フランス、プロローグを走るヤン・ウルリッヒ(7月11日)
  • モンサンミッシェル
  • 2016年ツール・ド・フランスの開幕地発表はモンサンミッシェルの修道院で行われた
  • UEFAユーロ2016 参考画像
  • 2016ツール・ド・フランスの開幕地は世界遺産モンサンミッシェル
ツール・ド・フランスの「ツール」は「一周する」という意味なので、直訳すればフランス一周。23日間かけて六角形の大地をグルッと一周するのが基本だが、たまに話題性喚起のために国境を越えて外国を訪問することもあるし、開幕地を外国にすることも。

とりわけ4年に一度のサッカーワールドカップ(W杯)とは開催日程が重なることから、ツール・ド・フランスは国外に出る。1998年フランス大会のときは3位決定戦と決勝の日程がツール・ド・フランスの初日と2日目に重なったが、このときはアイルランドのダブリンを走った。


1998年のツール・ド・フランス、初日のプロローグを走るヤン・ウルリッヒ


■ツール・ド・フランスが外国で開幕する時は理由がある

さかのぼれば1992年のサンセバスティアン、1996年のゼルトゲンボス、2002日韓大会のときはルクセンブルク、2006ドイツ大会は開幕こそフランス国内だったが大会日程が9日間も重なったため、その時期はベネルクス3国を縦走。そして2010南アフリカ大会ではオランダで開幕している。ツール・ド・フランスが外国をスタートする時は必ず何か理由があるのだ。

ここまで紹介して気づいている人も多いと思うが、サッカーW杯の中間年に開催されるUEFAユーロ、いわゆる欧州選手権もスポーツ好きとしては目が離せないため、ツール・ド・フランスは対策を練る。W杯と同様にサッカーのほうが時期として早く開幕し、そして当然のように準決勝や決勝といった大詰めの時にツール・ド・フランスが開幕する。ツール・ド・フランスの現場にいつもいる常連記者が顔を見せないのはサッカー取材をしているからだろう。


ユーロ2016

2000年のツール・ド・フランス。第2ステージが行われた日は、ユーロ決勝「フランス対イタリア」が行われ、ツール・ド・フランスでもその話題でもちきりだった。スタート前には、フランスの人気選手リシャール・ビランクと、チームメートのイタリア人ファビオ・サッキがファイティングポーズでカメラマンの注文に応じるシーンもあった。

ゴール後は選手もスタッフも、もちろん取材陣もさっさとホテルに戻り、午後8時からの中継にかじりついた。ボクも郊外のホテルに泊まってTVを見ていたが、いつものように疲れ果ててうとうと。終了まぎわのフランスの同点ゴールでホテル全体が揺れて(!)叩き起こされた。延長になってもう一度寝落ちしてしまったらしく、ビュタノール(ゴールデンゴールのこと)も見逃した。

翌朝会ったフランス取材陣は寝不足気味だったがいきいきしていた。ツール・ド・フランスでは1985年のベルナール・イノー以来総合優勝から遠ざかっているフランス。それだけにサッカーで大騒ぎしたいのはわかる。


2016年ツール・ド・フランスはモンサンミッシェルで開幕

2006年のツール・ド・フランス。プロローグの夜はみんなそそくさと仕事を片付けて午後9時からのサッカーW杯「フランス対ブラジル戦」のテレビ観戦と決め込んでいたようだ。ボクも町中の飲み屋で地元の人たちとワイワイやりたかったが、渡仏したばかりでリズムがつかめないことと、季節外れの猛暑で疲れ果てていたので、マクドナルドでさっさとサラダとビールでお腹を満たして、ホテルのベッドに寝転びながら試合を見ることにした。

もちろん寝落ち。そして突然「ドカーン!」という音に起こされた。またホテルが揺れた。フランスが1点を取ったらしい。またウトウトしていたら「ドカーン!」。フランスが勝ったようだ。さっきまでクルマ1台通らなかった窓の外の道路では、クラクションがけたたましく響く。日本とは応援のボルテージが違う。

UEFAユーロ2016フランス大会は6月10日開幕、決勝は7月10日。ツール・ド・フランスは7月2日に世界遺産モンサンミッシェルで開幕する。
《山口和幸》

編集部おすすめの記事

page top