【澤田裕のさいくるくるりん】自転車用ローラー台「ズイフト」でパワー測定…+10Wが当面の目標に | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【澤田裕のさいくるくるりん】自転車用ローラー台「ズイフト」でパワー測定…+10Wが当面の目標に

オピニオン コラム
ウォーミングアップや短時間の全力走を経て20分間の計測がスタート。直後のFTPは129Wだった
  • ウォーミングアップや短時間の全力走を経て20分間の計測がスタート。直後のFTPは129Wだった
  • ズイフトのメニューからFTPテスト(短縮版)を選んだところ。試しにやった前回は124Wだったものが、今回は136Wに
  • 赤の下線で示した数値が今回の結果。プロ選手(2.76倍)との余りの違いにがく然とする
  • ズイフトにはスマートフォンやタブレット用のアプリも用意され、手元でさまざまな操作をすることができる
  • ローラー台にまたがった状態でPCの画面に表示されたズイフトを見るため、ネット通販でカメラ三脚用ノートPCデスクを購入
前々回のコラム(2016年5月12日公開)で、自転車用ローラー台「ズイフト」を導入した話をしました。ズイフトはワークアウトのメニューも豊富で、その中にはFTP(Functional Threshold Power)を簡易に計測するものもあります。

自転車用ローラー台、話題の「ズイフト」を使ってみた

ということでローラー台にまたがり、さっそく測ってみました。その前にFTPについてごく簡単に説明すると、「1時間なんとか維持できるギリギリのパワー」ということで、脚力を示す客観的な数値とされています。さらにパワーとは、ペダルに掛かるトルクとペダルの回転数(ケイデンス)を掛けあわせたもの。つまり重いギヤでペダルをゆっくり回しても軽いギヤでペダルを素早く回しても、得られるパワーに違いはありません。どちらでもいいわけです。

僕はパワーセンサーを持ち合わせていないため、使っているローラー台の機種名と自転車の速度、そしてケイデンスに基づき、ズイフトが擬似的にパワーを導き出してくれます。ウォーミングアップや短時間の全力走を経て(これらはすべて、ズイフトの指示に従います)20分間の計測をした結果、導き出されたFTPは136W。


ズイフトのメニューからFTPテスト(短縮版)を選んだところ。前回は124Wだったものが、今回は136Wに

ネット上にあった「パワー・プロフィール一覧表(男性)」で見てみると、全部で52ある段階の下から6番目。一般(トレーニングなし)の真ん中という厳しい判定でした。月に10回スポーツジムに通い、仕事漬けの人よりは体を動かしているはずなのに、トレーニングをしていると見なされなかったとはちょっとショックです。せめて普通(カテゴリーV)の仲間入りをしたいもので、そうすると146Wが当面の目標となります。

ただし教本によると漠然とトレーニングをしてもダメで、競技の種類やコースプロフィール(距離や勾配、走行時間など)によってメニューは変わってくるようです。また、具体的な目標があるとそれがモチベーションにもつながりますから、何かイベントに参加してみようと思い立ちました。


ローラー台にまたがった状態でPC画面のズイフトを見るとこんな感じ

となると考えられるのはロングライドかヒルクライム。さっそく自転車専門誌の大会データブックを開き、数ある大会を物色。そこで目についたのが「SCAセンチュリーランin御前崎」です。センチュリーランとは100マイル(160km)を8時間以内に完走するもので、平均時速20km以上で走らなければなりません。

この速度はロードバイクなら普通とはいえ、実際には信号や休憩で止まっている時間も含めてとなりますから、時速25kmが最低の条件となるでしょう。しかもそれを8時間持続するわけですから、今の状態ならリタイヤ必至です。

せめてもの救いといえるのは、開催日が10月16日と4カ月以上先ということ。まだ時間はあります。先述した146Wなら負荷がかからない状態で時速20.9~28kmが望めるということで、この数値を達成してセンチュリーランを完走するまではズイフトのお世話になりそうです。
《》

編集部おすすめの記事

page top