第99回ジロ・デ・イタリアは5月10日、第4ステージがカタンザーロ~プライアアマーレ間の200kmで行われ、ランプレ・メリダのディエゴ・ウリッシ(イタリア)が終盤に単独で抜け出して優勝。大会通算5勝目を挙げた。
総合成績では、総合リーダーのマルセル・キッテル(ドイツ、エティックス・クイックステップ)がレース中盤の上り坂で脱落。9秒差の総合2位トム・デュムラン(オランダ、ジャイアント・アルペシン)が5秒遅れの区間2位に入り首位の座を取り戻した。
山岳ポイントではNIPPOビーニファンティーニのダミアーノ・クネゴ(イタリア)が1位で通過し、山岳賞のトップに。
「総合優勝した2004年以来、12年ぶりにジロ・デ・イタリアの表彰台に立てた。あれ以来、世界各国でたくさんの表彰台に乗ってきたけれど、ジロの表彰台に乗る機会には恵まれなかった。自分の周りでは多くのことが変わったが、表彰台に立つうれしさはあのときと変わらない」とクネゴ。
山本元喜を含むNIPPOビーニファンティーニは先行する第一集団を全員で追う動きを見せ、結果的にクネゴの山岳賞獲得につながった。
「タイム差が3分に開いたところでチームで追うことになった。その後の上りで集団から遅れてしまったが、自分の仕事は終わっていたので無理はせずに30人ほどの後方集団でゴールを目指した」と山本。
「やはり今日は仕事をしたので疲れは残っているものの、イタリアに入ったことで道路に想定外の障害物などはなく、走りやすくなった。自分の調子はよかったので明日からのステージも頑張りたいと思う」
山本は16分12秒遅れの194位でゴール。総合成績は前区間の189位から190位に。首位とのタイム差は25分22秒。
《山口和幸》
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