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季節や生活習慣の「変わり目脱水」に注意…早めの経口補水療法を

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季節や生活習慣の「変わり目脱水」に注意…早めの経口補水療法を
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「変わり目脱水」の原因と対策を、熱中症による搬送者ゼロを目指した活動を行う、教えて!「かくれ脱水」委員会が発表した。

同委員会は、熱中症の啓発活動を実施しており、熱中症に対する注意意識は格段に浸透した。しかし、こうした注意をさらに拡げていく必要性があるため、服部益治委員長に新たなキーワード「変わり目脱水」ついて聞いている。

近年、冬から初春にかけて寒暖の変化が激しい日が続いており、脱水症をともない初期の熱中症と同じような症状で搬送される人が見られる。これは、恒温動物である人間の身体に備わっている体温調節機能が気温の変化に慣れていないために、十分に機能できていないことが原因だと考えられる。

季節の変わり目は脱水しやすいため、もともと身体の調節機能が未発達で水分の出入りが大きい小児や、筋肉量の低下などで身体の水分量が少なくなっている高齢者は注意が必要だ。汗をかいたと感じなくても周囲が「少し変だな?」と異常を感じたら、経口補水液を摂らせるなど早めに対策を行うことを服部委員長は呼びかけている。

また、新入学や就職などによって生活環境が大きく変化する場合、気候の変化と重なった新たな脱水リスクが生まれるという。服部委員長は、特に新しく中学生になる生徒たちがこの時期の脱水弱者だと話す。

まだ大人と比較して体温調整機能が未発達な新1年生。クラブ活動で身体が大人に近くなる三年生の練習プログラムに合わせて身体を動かす場合、それだけで身体に大きなリスクがある。さらについ無理をし、体調を考えずに熱中や集中することで、脱水につながりやすくなるという。

これは、新高校1年生や新社会人にも同じことが言える。生活の変化は脱水弱者を生んでいるため、指導者やリーダーは新人に高い脱水リスクがあることを自覚する必要がある。「レスパイト(ちょっと一息)」をキーワードとした水分補給のタイミング誘導が大切になるという。

日本救急医学会の『熱中症診療ガイドライン2015』では、熱中症の予防・治療には「何を飲めばよいか」という問いに対して、「塩分と水分の両者を適切に含んだもの(0.1~0.2%の食塩水)を推奨。現実的には、市販の経口補水液が望ましいとしている。服部委員長は、「ちょっと変」だと感じたときが経口補水療法のはじめ時と呼びかけている。
《美坂柚木》

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