大相撲春場所は3月18日に6日目が行われた。前日敗れた大関・琴奨菊は、前頭3枚目の碧山と対戦、得意の左を差すとがぶり寄りから最後は突き落とした。
先場所で優勝し、今場所に綱取りがかかる琴奨菊。5日目に前頭2枚目・隠岐の海に敗れ初日からの連勝が止まった。取り組み後は、十分に胸を合わせないまま前へ出たことを悔やんでいた。その反省が6日目の碧山戦に生かされた。
立ち会い鋭く出て左を差すと、胸を合わせがぶりながら前に出る万全の体勢。碧山に何もさせず勝利した。
前日の負けを引きずることなく自分の相撲を取った琴奨菊に、「いい相撲だ!」「琴奨菊の得意な形からがぶり寄りで圧勝」「綱取りの浮ついた感じも慌ててる感じもないね。危なげない相撲だ」などファンからも安心して見ていられたとの声が多い。
そのほかの相撲では大関・稀勢の里が小結・栃煌山を寄り倒して6連勝。前頭筆頭の琴勇輝は、カド番の大関・照ノ富士を寄り切って3勝3敗。琴勇輝は今場所1横綱、2大関を破り同部屋の琴奨菊を強力にサポートしている。
《岩藤健》
page top