台湾自転車旅行1回め・その1
:「台湾は自転車の適地」を実感した6日間
台湾自転車旅行1回め・その2
:◎ばかり…とは限らない台湾の自転車道
スタートの台中は台湾第3の都市(人口271万人)ですが、日本からの直行便はありません。そのため台北郊外の桃園空港からリムジンバスを利用することになります。便数は多く輪行バッグに収納した自転車の積載も可能ですが、2時間ほど掛かるのがたまにキズ。自宅から台中まで半日がかりとなりました。
なお今回の旅行で初めて試したのが、現地の携帯電話回線網を利用したデータ通信(中華電信の4Gデイ型プリペイドカード)です。無料の公衆無線LAN「iTaiwan」に登録して通信を試みた前回は、思いのほかアクセスポイントが少なくあまり役に立たなかったため、どこでも通信できるはずのこのサービスを申し込んだのです。
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サイクリングルートの標識があるものの、自転車向けの整備は最低限
桃園空港のカウンターなら設定はスタッフまかせでOK…。そんなネットの解説を信じて頼んでみたものの、なかなかネットにつながりません。iPhoneやiPad、Androidのスマートフォン&タブレットの設定ならお手のものでしょうが、僕が使っているようなモバイルルーターの設定には慣れていないのでしょう。結局そこでの設定はあきらめ、自力でやってみることに。泊まったホテルでネットにつないで調べたところ、なんとか正解にたどり着くことができました。
翌日は二水まで鉄道で移動し、いよいよそこから走り始めます。前回と同様、追い風に恵まれてペースは快調。道幅も広く、追い抜くクルマが気になることはありません。よく見ると道路脇には、サイクリングルートであることを示す標識も立っています。といっても自転車向けの整備は最低限ですから、いわば自転車推奨ルートといった意味合いでしょう。
新港という町に入ると、そろいの服を身にまとったいくつもの集団が、神輿を担いだり楽器を演奏したりとさまざまな趣向をこらして道を練り歩いている光景に遭遇。おそらく道教の女神である媽祖を信仰する祭りでしょう。この祭りはその後、北港など各地で見かけることとなりました。
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台湾には手軽に食べられる店が数多くあり、台湾旅行の楽しみとなっている
泊まった北港で台湾の媽祖廟の総本山といわれる北港朝天宮などを巡り、翌日は一路台南へ。その途中で台湾への到着以来の空一面を覆った雲が徐々に姿を消し、太陽が顔をのぞかせます。すると冬のまっただ中とはいえ、さすが台湾。気温はグングンと上がり、上はTシャツにベスト、下は半ズボンという格好でも暑さを感じるほどになりました。
日差しも強く、日焼け止めは欠かせません。休憩に立ち寄ったコンビニでは、思わず冷たいコーラを注文するほどです。イートインコーナーのあるここでは、データ通信ができるかどうかを確認。もちろんうまく行きました。
次回のコラムでは台南市内のレポート、加えて台湾を含むアジア各国では小型のオートバイを多く見かけますが、それがもたらす意外な効用について考察します。