【澤田裕のさいくるくるりん】「台湾は自転車の適地」を実感した6日間 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【澤田裕のさいくるくるりん】「台湾は自転車の適地」を実感した6日間

スポーツ まとめ
三峡の古い街並には、クラシックな自転車が似合う
  • 三峡の古い街並には、クラシックな自転車が似合う
  • 経路だけが表示されたGPSの画面
  • GPSの指示に従い、この先の交差点を名間を目指して左折する
  • この道の場合は、最も右側が自行車道(台湾で言う自転車道)となる
  • イートインはスペースが広く、ゆったりと休むことができる
  • 店内の片隅に置かれた空気入れと工具
「台湾が自転車の適地」とは、最近よく聞かれる言葉です。以前に訪れたとき、地下鉄の車内に完成車のまま持ち込めることに驚き、自転車道がよく整備されていることに感心しました。派出所に空気入れや簡単な工具が置かれていると聞いたこともあります。

昨年末に僕は愛車を台湾まで持参し、台北市郊外から台湾中部の観光地、日月潭までの230km余りを走りました。今回も経路の選定は「グーグルマップ」にお任せ。とはいえ日本国内と異なり、GPSの画面には経路以外いっさい表示されません。はたしてこれで無事に走れるかと不安もよぎりましたが、いざ走ってみるとまったく問題なし。もちろん、何度かは間違った道を進んだものの、現在地が経路から外れていくことですぐ間違いに気づきます。経路が自動車専用道になっていたときだけは、ちょっとだけ迂回することになりました。

ちなみに今回は初の台湾自転車旅行ということで、主に幹線道路を経路に組み入れました。当然、交通量が多いのは覚悟のうえ。ただしそのせいかもしれませんが、ほとんどの道は片側だけで2.5車線以上あります。ここで2.5車線としたのは、最も外側、つまり自転車が走行すべき車線が、オートバイと共用となるものの0.5車線分確保されているという意味です。この0.5車線と2車線との境には縁石が設けられていることも多く、さらにオートバイでも速度の速いものは内側の2車線を走るため、幹線道路であるにも関わらず、クルマの通行がまったく気になりません。しかもこの0.5車線と歩道に当たる部分との境は白線で区切られているだけということで、歩行者さえいなければそちらにはみ出すこともできます。

台湾は日本以上に路上駐車のクルマが多く、郊外でも列をなしているところがあります。なかには廃車が打ち捨てられていたり、中古販売業者が売り物を並べていたりということも。ところがこうしたクルマは歩道に当たる部分に置かれており、0.5車線を走る分には関係なし。歩行者には申し訳ないと思いつつ、その歩行者自体をほとんど見かけないのは暑い地域に共通することです。

もう1つありがたかったのがコンビニ。11月20日公開の本コラムで述べたとおり、店内に飲食のできる休憩コーナー(イートイン)があるととても助かりますが、なんと台湾のコンビニのほとんどに、このイートインがあるのです。そのため店内に並ぶ食品の中にも、ここで食べるためと思われる充実したものが多数。また、前述した派出所と同様、空気入れや簡単な工具が置かれたコンビニもいくつか見かけました。

というわけで旅の中身については、次回のコラムで紹介します。最後になりましたが、あけましておめでとうございます。本年も本コラムをご愛読願います。
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