ロサンゼルス・ドジャースと3年総額4500万ドル(約55億円)で合意していた岩隈久志が、正式契約に至らない可能性が出てきた。メディカルチェックの結果を受け、球団が獲得を見合わせたという。
岩隈は今オフにシアトル・マリナーズからFA。ザック・グレインキーの移籍で先発ローテーションに穴が空いたドジャースと、複数年契約で基本合意した。メジャーリーグ公式サイト『MLB.com』は、「球団は選手の同意なしに検査結果を議論することは禁じられているが、両者が契約内容を見直すことは十分ありえる」としている。
ファンからも「身体検査の結果というのが大変気になる」「健康上の問題か。他でもメディカルチェックは必要だしどうなるんだ」「岩隈投手の行き先はどうなってしまうのでしょうか?」「メディカルが原因だとすると心配だな」など、契約の行方には大きな注目が集まる。
一方で『MLB.com』は岩隈について、「まだドジャースは彼との交渉を完全に打ち切ったわけではない」と伝えている。2013年にボストン・レッドソックスと3年総額3900万ドル(約47億8000万円)で合意しながら、股関節の異常が見つかり単年500万ドル(約6億1000万円)で正式契約したマイク・ナポリ内野手を例に、岩隈が大幅に譲歩するなら契約の可能性は残されているとした。
ドジャースの地元紙『LA Times』は、もし岩隈と球団が新たな条件で契約に至らなかった場合、代役候補は現在フリーエージェント中のマイク・リーク投手、スコット・カズミアー投手、ヨバニ・ガヤルド投手になると伝えた。
《岩藤健》
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