12月16日に行われたクラブワールドカップ準決勝、Jリーグ王者のサンフレッチェ広島は南米王者のリーベル・プレートと対戦。サッカー大国アルゼンチン屈指の名門クラブと互角に渡り合ったが、試合はワンチャンスをものにした相手に0-1で敗れた。
広島は前半から持ち味の粘り強い守備が光る。リーベル相手にも普段通りのサッカーができていた。しかし、時おり見せたカウンターからの攻撃が決まらず、チャンスは作るも点が奪えない。
そうしているうちに後半27分、セットプレーからゴール前のハイボールをキャッチに行ったGK林卓人が、相手選手と競り合って落球。こぼれ球をルーカス・アラリオに押し込まれ、この失点が決勝点となった。
試合後の会見で森保一監督は、「本当に惜しいで終わりたくなかった」と悔しさを露わにした。
「選手も試合の前もハーフタイムも必ず勝とうと、試合内容は別として絶対に最後、我々が勝って終わるんだということでプレーしてくれたと思う。勝って得るものがあればさらによかった」
日本勢初の決勝進出は逃したが、森保監督は今大会で大きな手応えと自信をつかんだようだ。
「今日の経験を国内での今後の大会、来年のシーズンに向けて、そして来年のACL(アジア・チャンピオンズリーグ)で、今日感じたレベルを我々が少しでもできるようにしっかりやっていきたい」
敗れた広島は20日の3位決定戦に回り、17日に行われるバルセロナ対広州恒大の敗者と対戦する。
《岩藤健》
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