今シーズンのJ1リーグを年間勝ち点1位、最多得点(73)と最少失点(30)で制し、12月10日のクラブワールドカップ(W杯)ではオークランド・シティにも2-0で勝利したサンフレッチェ広島。
他のJ1チームと比べて資金面で勝っているわけではないクラブが、なぜ4年間で3度のリーグ制覇を成し遂げられたのか。FWドウグラスは「なんと言ってもチームが一致団結している」と語った。
「監督がやりたいことをみんなが理解し、ピッチで表現できている。それが広島の強さだと思う」
一方サンフレッチェの強さの秘訣について、森保一監督は「選手がいいポジションから守備のアプローチをかけるという部分と、個々の局面で責任を持って粘り強く守備をするところが我々の守備のいいところ」と話した。
粘り強い守備はオークランドとの試合でも発揮された。サンフレッチェは前半の早い時間帯に先制するも、その後は立て続けに負傷者が出て交代枠を使い切り、試合前のゲームプランが崩れた。それでも選手たちは最後まで相手の反撃を防ぎ、完封勝ちを収めた。
この試合を振り返り森保監督は、「リードした展開の中でもっと相手の脅威になる攻撃ができなかったのは残念。それでもしっかり0点に抑えて追加点を奪えた。これまでやってきたことが世界の舞台で出せたのはよかった」と手応えを口にした。
これまでクラブW杯で日本のチームが決勝に進出したことはない。今年のサンフレッチェは重い扉を開けられるか。
《岩藤健》
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