男子テニスの最終戦ATPワールドツアー・ファイナルは11月22日、ロンドンで決勝が行われた。第1シードのノバク・ジョコビッチは第3シードのロジャーフェデラーを6-3、6-4で破り優勝。大会史上初の4連覇を達成した。
1次リーグではフェデラーの早い展開に巻き込まれ、ミスを連発してストレート負けしたジョコビッチ。今大会2度目の対戦は修正して試合に臨んだ。ジョコビッチはフェデラーのショットに強いボールを打ち返し、相手のプレー時間を奪っていく。高速ラリーの応酬が何度も観客席を沸かせた。
フェデラーはブレークチャンスもあったが生かせず、最後は第2セット第10ゲームのセカンドサービスがダブルフォルトになり決着。1時間20分の熱戦はジョコビッチの偉業達成で幕を閉じた。
2015年のジョコビッチは四大大会で3勝、マスターズ1000大会6勝、ツアー・ファイナルも加えて年間11勝という圧倒的な成績。それもライバルをことごとく破ってのタイトル獲得に、「今年のジョコビッチは強すぎた」「ジョコビッチは今年の王者にふさわしい」「今年は歴史に残る活躍だった。来年止める選手は現れるだろうか」「ジョコビッチ強すぎ。つい対戦相手を応援してしまう」などテニスファンも今年はジョコビッチの年だったと認めざるをえない。
最新の世界ランキングでも2位以下に大差をつけ、1位の座を守ったジョコビッチ。2016年もこの勢いは続くのか。
《岩藤健》
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