男子テニスの最終戦ATPワールドツアー・ファイナルは11月21日、第1シードのノバク・ジョコビッチと第5シードのラファエル・ナダルが準決勝で対戦した。ジョコビッチは好調のナダルを6-3、6-3のストレートで下し4連覇に王手をかけた。
1次リーグを3戦全勝で突破したナダル。シーズン中盤までの不調から抜け出し、再び力強い姿をファンに見せていた。だが第1セット序盤でジョコビッチにブレークを許すと、ブレークバックの機会なくセットを落としてしまう。
第2セットに入っても常にリードし続けるのはジョコビッチ。第5ゲームでナダルのサービスをブレークし、その後はブレークチャンスを与えず完封した。
大会史上初の4連覇に向け最高のテニスを見せたジョコビッチに、「ジョコビッチが錦織戦くらい強かった。フェデラーに負けたところから再度調整してくるのはさすが」「ナダルはフェレールとやった激闘の疲れがあったろうけど、それ以上にジョコビッチが完璧だった」「ジョコビッチが憎いくらい強かった」など戦いぶりを称える声がやまない。
一方、惜しくも決勝進出は逃したものの、再び世界のトップで戦えるレベルまで戻ってきたナダルに「ナダルは来シーズン期待できる」「ナダルのプレーが好きだ。見れてよかった」と2016年の完全復活を期待するファンは多い。
《岩藤健》
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