ピッツバーグ・パイレーツの遊撃手・姜正浩(カン・ジョンホ)が9月17日、シカゴ・カブス戦で左ヒザを負傷し今シーズン絶望となった。「MLB.com」は靱帯の損傷と腓骨骨折により、全治までは6カ月から8カ月かかると伝えている。
姜は初回の守備で併殺プレーを完成させようとした際、一塁ランナーのスライディングにつかまり、左ヒザを押さえたまま苦痛で立ち上がれなくなった。
オフに"韓国のA・ロッド"の触れ込みでパイレーツに入団した姜。当初は苦戦が続くアジア人内野手ということもあり、実力を疑問視する声が多かった。だがフタを開けてみるとプレーオフ争いを繰り広げるチームで、レギュラーとして出場を続けてきた。それだけに今回のケガはチームにとっても姜にとっても残念な結果だ。
姜を負傷させたクリス・コグランは、2009年には岩村明憲を同じように負傷させており、アジア人野手を壊したのはこれが2例目となる。コグランは現地メディアの取材に応え、「自分のプレーは完全にルールの範囲内だ。彼にはジャンプして避ける時間がなかったので酷いことになった」と話している。
ケガをさせたことは謝罪する内容の手紙を送ったが、プレー自体に問題はなかったという考えだ。
このプレーに野球ファンからは、「走者は危険行為とかで出場停止と罰金くらいしなきゃ。落ち度はないのに可哀想」「本塁突入は構えられるけど、これは無理」「復帰まで1年はかかるやつだ。戻ってきても完全復活は難しいぞ」「本塁の角を開けろどうこうより、先にこっちどうにかしろや」「もっと酷いスライディングも普通にあるし、当たり前にやったりやられたりがメジャーだからな」「そう考えると川崎はよくやってるんだな」などの声が寄せられている。
試合はパイレーツが6-9で敗れている。
《岩藤健》
page top