ドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは、潤沢な資金を背景に各国リーグの有力選手を集めるプレミアリーグのやり方に対し、自国の代表に悪影響を与えるものだと意見した。
リーグ開幕後も移籍市場で活発に動き続けるプレミアのクラブたち。ヨーロッパ中のビッグネームや有力株を買い漁る勢いだが、ヴァツケCEOは「投資額が成功を決めるわけではない」と否定的だ。
「ドルトムントの最近5年間の成功と、マンチェスター・シティの投資額を比べれば、大金を投じることはチャンスを広げこそすれ、成功を保証しないと分かるはずだ」
また、こうしたやり方を続けると自国の若手が育たず、ワールドカップの優勝からも遠ざかると話した。
「私が言いたいのは、外国人選手を多く迎えることは、イノベーションの可能性を狭め、若手育成の怠慢につながるということだ。最近ではユリアン・ヴァイグルが我々の若手育成の好例だ。イングランドではこうしたことは、もはや起こらない。今後50年イングランドがワールドカップを制することはない」
《岩藤健》
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