【自転車ロード】癌発覚のバッソ…癌闘病の日本人サイクリストのためにチャリティーの過去 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【自転車ロード】癌発覚のバッソ…癌闘病の日本人サイクリストのためにチャリティーの過去

スポーツ 選手
イバン・バッソ(2015年7月12日)
  • イバン・バッソ(2015年7月12日)
  • シール・エミコ(左)
  • イバン・バッソ 参考画像(2008年)
  • イバン・バッソ(2015年7月12日)
癌腫瘍が発見され、手術のためにツール・ド・フランスをリタイアしたイバン・バッソ。2008年にジャパンカップサイクルロードレースで使用したロードバイクを、自転車世界一周のゴール目前に癌が再発して闘病を続けるシール・エミコの医療費としてオークションしている。

オークション商品はバッソが実際にレースで駆ったキャノンデールの実戦モデル。2008年10月に栃木県宇都宮市で開催されたジャパンカップのために仕立てられたもので、ペイントはスペシャルバージョン。パーツの一部には一流選手にしか提供されないプロトタイプがセットされていた。

バッソ自身も最愛の母を癌で失っている。自転車を愛する仲間であり、必死に癌との戦いを続けているエミコの存在を知って、キャノンデール・ジャパンにチャリティーオークションを依頼したという。

シール・エミコは壮絶な癌との戦いを続けながら、自転車世界一周の夢を追う小柄な女性。1989年にオーストラリアで自転車に乗るスティーブ・シールと出会い、世界一周自転車ふたり旅に。自転車専門誌のサイクルスポーツでは「エミコの地球大冒険」と題した12年の長期連載があった。

アジア、北中南米、アフリカ、ヨーロッパ、ユーラシアの77カ国、11年で約11万km走行。2001年、ゴールを目前に癌の告知を受け、パキスタンより緊急帰国。余命半年と告げられたものの、持ち前のパワーで2004年末に旅を再開。2008年9月にはいよいよ世界一周最後のルートとなる日本までの旅を行う予定だったが、癌が再発した。
《山口和幸》

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