【ツール・ド・フランス15】カンチェラーラ、10度目の出場「今回が最後のツール」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ツール・ド・フランス15】カンチェラーラ、10度目の出場「今回が最後のツール」

スポーツ 短信
ファビアン・カンチェラーラ(2015年7月2日)
  • ファビアン・カンチェラーラ(2015年7月2日)
  • ファビアン・カンチェラーラ(2015年7月2日)
  • ファビアン・カンチェラーラ(トレックファクトリーレーシング)
タイムトライアル(TT)世界王者に4度、北京五輪TT金メダリストにも輝いたスイスのファビアン・カンチェラーラ(トレックファクトリーレーシング)は7月2日、記者会見で「今回が最後のツールになると思う」と語った。

カンチェラーラは、今年3月末のE3ハーレルベケでクラッシュして脊椎横突起を骨折。春のクラシックを棒に振った。しかし、体調は十分に回復したと語っている。

「ツール・ド・スイス前は大変な時期を過ごしたが、最近のトレーニングでは調子はいい。プレッシャーや目標に対処するのには慣れているんだ」

現在34歳のカンチェラーラは、今年が10度目のツール出場。そのうち5度はプロローグや第1ステージの個人TTで優勝し、マイヨジョーヌに袖を通している。

「いつもフランス国外だったんだ」というように、その5回はベルギー・リエージュ(2004年、2012年)、イギリス・ロンドン(2007年)、モナコ(2009年)、オランダ・ロッテルダム(2010年)だった。そして今回もオランダ・ユトレヒトの個人TTでツールは開幕する。また、マイヨジョーヌ着用日数は現役最多、歴代11位の28日間に上る。

さらに、2016年末での引退を示唆しているカンチェラーラは「自転車界では将来を予想するのは難しい。でも、今回が最後のツール、パリに到着する最後の機会になると思う」と来年のツールは走らない可能性をほのめかした。

2007年以降、カンチェラーラはシュレク兄弟と一緒にツールを戦ってきた。しかし弟アンディは昨年引退し、兄フランクはヒザのケガのため今大会の欠場を余儀なくされた。今年は新たな総合エース、バウケ・モレマを支えることになる。

「彼ら(シュレク兄弟)と一緒に多くのツールを走ってきた。多くの経験や物語を共有してきた。しかし、これからバウケとの新たな章が始まるんだ。彼をアシストするために全力を尽くすよ」
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