【Next Stars】怪我を乗り越え、五輪を目指して泳ぐ女子大生のリアル…山根優衣選手インタビュー 5ページ目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【Next Stars】怪我を乗り越え、五輪を目指して泳ぐ女子大生のリアル…山根優衣選手インタビュー

オピニオン ボイス
山根優衣選手 参考画像
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  • 水泳 山根優衣選手
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---:ユニバーシアードでは、今のレベルから考えて、どのくらいのタイムを出せればメダルを獲得できそうかという目安はありますか?

山根:私のベストタイムを出せれば決勝大会には出場できると思います。ただ、いくら学生大会といえども自由形は世界のレベルも非常に高いので、表彰台に登るには、54秒台を出すことが求められますね。可能であれば54秒代前半。

私の競技は100メートル自由形なんですけれども、ユニバーシアドでは前回大会も前々回の大会も日本人でメダルを獲得した人がいないので、なんとかメダルを狙っていけたらと思っています。「外国人は体格もすごいし勝てない」という気持ちで終わらせてしまうのではなく、私は初の代表ですし、今より落ちることはなく、登っていくだけなので、常に挑戦していく気持ちで頑張りたいです。

---:オリンピックに出るためには?

山根:オリンピックは日本人の中だけで戦い、なおかつリレーをするためには4人選ばれるので、54秒台が出せれば代表圏内だと思います。ただ、2015年の日本選手権で4番目に入るための目安が54秒台なのですが、来年はオリンピックシーズンでもあり皆調子を上げてくると思われるので、54秒台前半を出したいな…と思っています。

---:これ以上のタイムは狙えそうですか?

山根:コーチには、「今年の時点で54秒台が出せる」と言われていたのですが、前回の日本選手権では55.3秒だったので、思ったより記録が伸びていないので、まだまだだなぁという感じですね。ただ、泳ぎをとっても、体格を見ても、まだまだ伸びしろはあって、充分に可能だという手応えは感じています。

---:この間の日本選手権が自己ベストタイムですものね。どんどんタイムが伸びてきている途中ではあると思うのですが、何がきっかけで調子が上がってきたのでしょうか?

山根:2年前に膝の手術をしたのですが、ずっといままで痛みを抱えながら練習してきました。練習量が上がったりするとすぐに痛みが出てしまっていて。それが最近やっと痛みがなくなってきて、長時間の練習もしっかりとできるようになってきたということが大きいと思います。

また、酸素の薄い場所で練習する高地合宿を行って、身体にも負荷をかけていくトレーニングをしてから、タイムが伸びたというのもあります。

---:高地合宿から帰ってくると身体が軽くなりますか?

山根:「わぁ、すごく軽い!」とはならないですけれども、日本で泳ぐと、今まではキツかった終盤の厳しいところで、体力がもつようになったと思います。

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《大日方航》

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