2012年ツール・ド・フランス王者、イギリスのブラッドリー・ウィギンス（チームウィギンス）が、6月7日にロンドンの自転車競技場リー・バレー・ベロパークでアワーレコード更新に挑戦する。
1時間に自転車でどれだけ長い距離を走れるか競うアワーレコード。2014年タイムトライアル世界チャンピオンでもあるウィギンスは、アレックス・ダウセット（モビスター）が今年5月2日に樹立した現世界記録の52.937km、さらにコンディションがよければクリス・ボードマンが持つ非公式記録「ベスト・ヒューマン・エフォート」の55.375kmに挑戦することを目標としている。
そしてウィギンス自身の記録にかかわらず、ライバルたちがさらにアワーレコードに挑戦することを歓迎している。
「日曜日に僕がどんな走りをしようとも、再び誰かが記録を狙うことを願っている。例え、彼らが失敗してもね。失敗を恐れて誰もアタックしなかったら、この記録は冬眠状態になるだろう。挑戦することが、スポーツのすべてなんだ」
また、ウィギンスはエディ・メルクスらと並んでツール制覇とアワーレコード更新を両方達成した数少ない選手となることも望んでいる。
「僕が挑戦する理由のひとつは、以前に達成した人物と名前を並べるためだ。すばらしい歴史的な記録だからね。ツールとアワーレコード両方を制覇した仲間入りするのは、特別なクラブだよ」
記録更新に自信を見せているウィギンスだが、あとは気象条件のみが気がかりだと語っている。
「唯一、スピードに影響するのが気圧だ。気圧は高くなりそうだし、それで1km変わってくるかもしれない。クリスの記録を追えるかどうかの差になるだろう。可能だけど、今後数日で多くのことがわかるだろう」
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