が…、山道や人気のない場所での自転車の故障はとても心細い。パンクは修理道具とポンプがあれば何も騒ぐこともない。しかし、故障はなにかとツールが必要。自転車はほとんど六角ボルトなので六角レンチがあればことが足りる。
■イレギュラーなトラブルに便利な万能プライヤー
だが、イレギュラーな故障や、固く固着したタイヤのバルブのナットを回したりする場合は指だけでは辛い場合がある。
ある時、山の中で友人の自転車のチェーンがフロントの2枚のギヤに噛まなくなってしまった。アップダウンがある山中で漕げないのは辛い。フロントディレイラーの小さなパーツが壊れ、ワイヤーを動かしてもディレイラーが作動しないのだ。折れた鉄のパーツをタイラップでつなぎ、インナーワイヤーを加工して動かすようにして、何とか手当てができた。
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ステンレス製の万能プライヤー
この時に最大限の威力を発揮したのが、ステンレス製の万能プライヤーだ。実は友人からの贈り物だが、とても気に入っており、いつもサイクリングでは持ち歩いている。折りたたむと黒いズックのケースにピタリと入り、全長110mm程度のコンパクトなもの。
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折りたたむとコンパクト!
これを広げて展開すると180mm程度の手頃なサイズのプライヤーになる。このままでも小さな丸ナットを抑えたり、ナットを回したり、止めたりできる。またワイヤーカッターも中心近くにあるので、ここでかなりの太さのワイヤーも切れる。
【イレギュラーな自転車トラブル、万能プライヤーが威力を発揮! 続く】