走る前には必ず空気圧をチェック。少しでも楽しようと言う魂胆。
■転がり抵抗と空気圧
今回は自転車搭載、あるいは持ち運び用のポンプをご紹介したい。
さほど経験がある訳ではないが、かなり多くを試し、そして失敗を繰り返して現在に至った。
市街地ではあればパンクしてもまあ、なんとかなる可能性がある。
自転車屋さんを見つけか、タクシーを拾うか、または最悪、自転車をどこかに預けて、電車での帰宅も可能。
だが、郊外や山道ではパンク修理は自分でやるしかない!
そこでパンク修理キットやスペアチューブ、そしてエアボンプは必須アイテム。
私の求めた要求ポイントは
1)軽量なこと
2)コンパクトなこと
3)価格もそこそこ
これで見つけたポンプを持ち、ツーリングに。コンパクトでよくある20cm程度の短いもの。軽くていい。
そして空気が抜けたのではじめて使った。だが、直接ポンプをバルブステムに固定するタイプ。これだと、ポンピングする度にグラグラとバルブステムを捻ってしまい、ついにチューブの根元を破ってしまった。
なんのことはない、空気圧をあげるつもりが正常なチューブを破き、結局タイヤを外してチューブ交換になってしまった。
■パンク時にカンに頼ると…
また、別の時にはパンク。
今度は空気を入れるときにはしっかりとバルブステムとポンプが動かないように力を入れて左手で固定。そして8barまで空気圧を上げるのだが、その短い小さなポンプでそこまで圧を高めるのはかなりの腕力が要る。またタイヤの圧は、指で押してのヤマ勘。(慣れると結構正確ではあるが…)
折角の楽しいツーリングが汗みどろ。しかも腕はパンパンに。トレーニングのつもりなら許せるが、ツーリング仲間を待たせていると、のんびりは出来ない。気持ちは焦るし、腕は上がるし…、散々だった。
この失敗から、必要ポイントに次を加えた。
4)ポンプとポンプヘッドの間にフレキシブルホースがあること。
5)左右の腕で直接ポンプを押すのではなく、フツーのポンプ同様、足でポンプを押さえ、腕で下に押す方式。
6)空気圧ゲージがあること。
この要件で探すと、見つけた!
トピークのモーフシリーズだ。
空気圧ゲージが丸型で見やすいものもあるが、やや全体に大型だ。私が選んだのは、ポンプヘッドに直接埋め込まれたバーグラフタイプの空気圧ゲージつきの物。“ロード モーフ G”だ。(価格4700円+TAX)
L350 x W57 x H28mmでまあまあコンパクト。重さは220gでまずまず。
これで、140psi(9.65bar)、9.5気圧まで計れるゲージなのだ。
■余計な負荷がない
まずポンプヘッドは伸び縮み調整可能なフレキシブルホースとなっている。軽くホース根元のキャップを緩めると更にスムーズに出てくる。
そのキャップのバルブステムとのロックは、ヘッド部分のレバーを引き上げるだけでコンパクトかつ簡単。

更に嬉しいことにハンドル部分を横に倒すとTバー形状になるので、フツーの自転車ポンプのように体重を掛けて押し下げられ、腕がとても楽だ。更に引き上げるときにはボトム部分からぺダルを出し、それを足で抑えるのでフツーに上下のポンピングを素早く出来る。
使うと、あの腕が上がった辛さが嘘のように楽に空気を入れられた。

■軽量コンパクト、携帯性重視か、作業性重視か
まさに表題の通り。パワーのない私は作業性を重視した。コンパクトで作業が楽なのに、CO2ボンベがある。
これはコンパクトで小さい。しかもバルブに装着してネジを捻るだけ。小さくて労力が不要。
実は私も昔、飛びついた。が、何故か使い方が悪く、1本しかないボンベではうまく入らず、空気圧を上げられなかった苦い経験がある。ボンベ2個とアダプターでは約183g。重くはないものの抜群に軽くなく微妙な重さだ。でも今でもまだ興味は深い。
■気になったLEZYNEのエアゲージ内蔵モデル、ゲージドライブHP
これも重さは199gで長さは232mmと中々コンパクト。そして嬉しいことにフレキシブルホース付で、更に空気圧ゲージがホースに内蔵されている優れもの。8.3barまで入れられると言う。
ホースはポンプ本体に収納出来るのも便利だ。
ただし、これは両腕でポンピングするので、腕力に自信のあるライダー向けだ。(価格5200円+TAX)