10.2kmの周回コースを18周する182kmで争われたエリート男子は、148選手が出場。ラスト40kmで飛び出した大人数の逃げ集団が、最後は9人に絞り込まれ、激しい攻防を繰り広げる。
この中から、ラスト3kmで20歳の神童カレブ・ユワン(オリカ・グリーンエッジ)がアタックし、ニール・バンデルプローグ(アバンティレーシング)がひとり反応する。
しかし、2人のペースが緩んだすきにハウッスラーが追いつき、疲れを見せたユワンをスプリントで抑え切って自身初の国内選手権優勝をつかんだ。2位はユワン、3位にはバンデルプローグが入った。
スプリント中にチェーンが脱落するトラブルにもかかわらず、勝利をもぎとったハウッスラーは「本当にタフなスプリントだった。ラスト100mは耳から乳酸が吹き出していたよ。ありがたいことにゴールラインが見えて、僕が一番で入った。正直言って、まだ信じられない。本当に僕の人生最高の日だ」と、興奮気味に振り返った。
現在30歳、ドイツ系オーストラリア人のハウッスラーは、オーストラリアで生まれたもののキャリア序盤はドイツ登録で走っていた。しかし、2010年のオーストラリア・ジーロンでの世界選手権でオーストラリア代表となるために、登録国をオーストラリアに変更した。
過去にはツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャでもステージ優勝を挙げているハウッスラーだが、ここ数年は大きな勝利から見放されていた。
復活の勝利で、緑と金のオーストラリアチャンピオンジャージに袖を通したハウッスラーは「こういうかたちでシーズンをスタートし、ジャージを手に入れたことは、自分を新たなレベルへと上げてくれる」と喜びをかみしめていた。
投稿 by Cycling Australia.
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