プロ野球の広島カープは12月24日、前田健太投手と契約更改交渉を行い、年俸3億円で合意した。同チームで年俸3億円の大台に乗せたのは前田が初めて。
メジャー挑戦を目標に開幕前から気合いを入れて臨んだが、シーズンでは大事なところで踏ん張ることができず、防御率2.60、11勝9敗の成績に終わった。
市民球団の広島は他球団に比べ資金力で劣る。前田の今季年俸2億8000万円は球団の上限、現状維持での契約が前提と見られてきた。しかし球団はポスティングを断念し来季も残留するエースに、できる限りの誠意を示した。
会見では改めて「そんなに遠くない話。夢ではなく、近い目標」とメジャー挑戦を口にした前田。
エースの残留にファンからは、「来年は優勝してもらわないと」「大手を振ってメジャーに行けるように結果を出してくれればそれで良し」と来季の活躍を期待する声や、「前田健太3億とは広島かなり出したな」「カープで年俸3億とか凄い領域」「カープの財政が心配」など、広島にしては精一杯の条件提示に驚く声も聞かれた。
チームを優勝させ自身も個人タイトル獲得。誰からも文句のない成績で来季こそ球団にポスティングを認めさせることができるか。
《岩藤健》
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