広島の一岡竜司投手が契約交渉に臨み、今季1050万円から1350万円アップの2400万円でサインした。
一岡は2011年にドラフト3位で巨人に入団。最速150キロ超のストレートにキレのあるフォークなどを織り交ぜ、2軍ではクローザーも努めた。だが厚い巨人の選手層に阻まれ2年間で1軍登板は13試合だった。
転機が訪れたのは2013年のオフ。FAで獲得した大竹寛投手の人的補償として、広島に移籍した。今季はプロ入り3年目で初の開幕1軍入りを果たし、そのまま中継ぎの柱として前半戦の快進撃を支えた。
右肩痛で2度の離脱はあったものの44試合に登板し2勝0敗2セーブ、自責点2点で防御率0.58と文句のつけようがない成績を残し、オールスターにも出場した。選手として一皮むけブレークした1年となったが、一岡自身は会見で喜びよりも怪我で離脱した悔しさ、他の中継ぎに負担をかけた申し訳なさについて言及。
「来年もっと頑張らないと」と、怪我なく投げ抜き今季以上の成績を残すこと誓った。
移籍初年度で大幅アップを勝ち取った一岡にファンは、「五千はもらったていいと思うよ」「イッチーの笑顔は嬉しい!」「一岡くん、カープに来てくれてありがとう」「広島にきてチャンスもらえてよかったな」など、祝福ムード一色だった。
来季に向けては怪我をしない身体作り、フォームの見直しなどやること多いが、中継ぎのエースとして優勝を目指すチームに欠かせない戦力だ。
《岩藤健》
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