【小さな山旅】夏のアクティビティに帽子の存在はあまりに大きい…山の道具(2) | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【小さな山旅】夏のアクティビティに帽子の存在はあまりに大きい…山の道具(2)

スポーツ まとめ
夏には夏の、冬には冬の帽子がある。冬の帽子は暖かい素材のものを選ぼう。
  • 夏には夏の、冬には冬の帽子がある。冬の帽子は暖かい素材のものを選ぼう。
  • 夏山に帽子は必須! 特に、暑い低山に行くなら、忘れずに持っていこう。
  • 帽子は、木の枝や岩から、頭を保護する役割もある。転倒時にもあるのとないのとではだいぶ違う。
  • 筆者が持っている山に使っている帽子たち。スノーピークのキャップ。これは完全に山専用。通常の帽子よりもツバも大きい。一番着用率が高い帽子。
  • こちらは釣り用にと買ったハット。ハットは日陰を作る範囲が広いので、山に最適。
  • 冬の寒い時期に被っているナイキゴルフの帽子。アウトドアブランドでなくても、代用できる。
  • モンベルのハンチング。山にハンチングというのも格好良いのだが、未だ山に被っていったことはない。
  • チロリアンテープが巻かれたキャップ。山でも街でも被っている。
さて、夏本番。夏のアウトドアといえば、海や川の水辺が真っ先に思い浮かぶが、山も夏のアウトドアの大定番である。標高の高い場所ならば、当然気温が低く、このうだるような暑さともしばしの間お別れできるというものだ。

◆夏は低山ハイクの季節ではない?

そう、夏に人気の山とは、高山のこと。筆者が足繁く通う低山のことではない。夏の低山は平地と変わらずに暑いのだ。しかも、夕立の起こりやすいこの季節は、低山ハイクに適した季節とは言い難い。

それでも、筆者は低山に登る。滝のように流れる汗を拭いもせず、ひたすら小さな頂を目指して、今日も一歩、また一歩と歩いている。

夏の低山ハイクの必須アイテムといえは、帽子である。近年の夏の異常な暑さは、普段の生活をしていても堪えるほど。この強すぎる日差しの下を帽子なしで登るのは危険だ。普段から帽子をこよなく愛する筆者は、山用に限らず多くの帽子を持っている。というよりも、山用に買った帽子はひとつだけで、あとは普段用の帽子を山に行く際に代用している。

◆日差しを避けるだけではない、帽子の防御力

この帽子の効用は、言わずもがな、日差しよけであるのだが、実はもうひとつ、知られざる効用を持っている。それは、頭部を守るというものだ。

以前に屋久島に一人旅に行ったときのこと。縄文杉トレッキングツアーの前日に、島内の居酒屋で一人酒を飲んでいると、見知らぬ男性が声をかけてきた。男性は山の大ベテランで、その時も仕事で屋久島に来たついでに、縄文杉まで歩く予定だという。今にも増して山のビギナーであった筆者は、その男性に山についての話をいろいろと聞かせてもらった。その中で帽子の話が印象に残っている。

「帽子は大事ですよ」

男性は言う。帽子が好きな私は、そうでしょう、そうでしょう、と男性の言葉の真意も知らずに、好きな帽子が褒められているので嬉しくなる。

「以前、山に登っていて、頭上の岩に気づかないで頭をぶつけたことがあったんですよ。その時、被っていた帽子は破れてしまったんですが、頭はほぼ無傷で済んだのです。帽子のおかげですね」

男性の言葉を聞いて、帽子に惚れ直した。それまでは半ばファッションとして被っていた帽子に、そんな効果があったとは。

危険を守る帽子。思いがけぬ事故も帽子のおかげで軽減されることが少なくないだろう。夏のアクティビティには帽子を忘れぬよう、ご注意を。
《久米成佳》

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