ティンコフ・サクソの主力選手、ロマン・クロイツィゲルが8月2日にUCI(国際自転車競技連盟)アンチドーピング委員会から暫定出場停止処分を科され、3日から開幕するツール・ド・ポローニュ(ポーランド)に参戦できないことが明らかになった。
ティンコフ・サクソのプレスリリースが伝えている。
クロイツィゲルは、2009~2010年のバイオロジカルパスポートの数値に異常が見つかり、ドーピングの疑いがあると今年のツール・ド・フランス開幕直前に報じられた。バイオロジカルパスポートとは、選手の血液サンプルを定期的に採取・検査し、数値の変動をもとにドーピングを判断するシステムである。
クロイツィゲルは、ツール・ド・フランスはチームの判断で自主的に欠場したが、ツール・ド・ポローニュには出場予定だった。しかし、UCIアンチドーピング委員会は、クロイツィゲルの今後の成績が「申し立てられたアンチドーピング規則違反に影響される可能性が高い」との前提に基づき、今回の処分を下した。クロイツィゲルは、評決が出るまですべてのレースに出場できないことになる。
ティンコフ・サクソは、「ワールドツアーレースのツール・ド・ポローニュ開幕24時間以内にチームと選手が通知を受けた」こと、さらに「不正行為についての確固たる証拠なしに、UCIアンチドーピング委員会の医療専門家の意見だけに基づいてクロイツィゲルが暫定出場停止処分を受けること」についてUCIを批判している。
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