トニー・マルティン(オメガファルマ・クイックステップ)は、2014年ツール・ド・スイスで第1ステージから第8ステージまで、不利と言われた山岳ステージも乗り越えてリーダージャージを守ってきたが、最終第9ステージで手放すことになった。
ゴール手前の1級山岳でルイ・コスタ(ランプレ・メリダ)らがアタックしたとき、マルティンは自らメイン集団の先頭で追走し、一時はタイム差を縮めたが、最終的に優勝したコスタから2分18秒遅れのステージ15位でゴール。総合順位でもコスタらに逆転され、4位に後退した。
しかし、マルティンは「今年は総合優勝できるぐらい調子がよかった。でも、追走集団内で協力が得られずに難しかったし、僕たちはステージとスプリントに集中したチームでここに来ていた。でも、大丈夫。このレースでの自分の仕事には満足しなければならないと思う。僕はリーダージャージ争いのチャンスがあった数年前のコンディションに戻っているんだ」と、山岳で想像以上の走りができたことに手ごたえを感じていた。
タイムトライアル世界王者のマルティンはこのレースで第1ステージ、第7ステージと2度の個人タイムトライアルで優勝し、またオメガファルマ・クイックステップも9ステージ中4勝を挙げた。
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