BMXスーパークロスワールドカップの第2戦がオランダのパペンダルで行われ、長迫吉拓が決勝に進出して6位に入った。長迫は2013年の世界選手権で日本人として初めて決勝に進出。今回の大会は世界選手権に次ぐグレードで、決勝に日本人選手が進出したのは初。
松下巽(早稲田大学院)は準々決勝に進出し29位。以下は帯同中のチームマネージャー三瓶将廣(システマチックBMX)のレポート。
今大会の会場は、2011年にオランダナショナルトレーニングセンター内にロンドンオリンピックレプリカとして建設されたレーストラック。ワールドカップの開催は2014年で4年連続となる。今大会期間中は終始悪天候。10分おきに変わる天候が続き、ワールドカップシリーズ初となる雨の中の開催だった。
土曜日に行われた予選では、松下、長迫それぞれ31位、34位で通過(2014年度より予選システムがタイムトライアルからレース形式へ変更され、48人が通過。松下は初予選突破)。
日曜日の決勝トーナメントは、前日の予選通過者48人に加え、ワールドカップランキング上位16人が加わり、計64人で1/8決勝から行われた。長迫が順調にコマを進め、準決勝も全体の4位で決勝へ進出。決勝はスタートで遅れてしまい、後方から攻める展開。第1バームを5位で立ち上がるものの、その後順位を上げることができず、6位でゴールした。
前日のタイムトライアル覇者ジョリス・ドデーや、2013年度のワールドカップシリーズチャンピオンであるカナー・フィールズを抑えての6位は、2013年世界選手権7位を上回る収穫といえる。
松下も1/8決勝を通過し、1/4決勝へ進出。1/4決勝は8位、全体の29位でレースを終えた。次回第3戦からは、2014年5月31日以降の開催大会が対象となる2016リオデジャネイロオリンピックの出場枠獲得に向けた国別ランキングの対象大会となる。日本チームとして今まで以上にいい状態で臨めそうだ。
長迫は今回の結果により、ワールドカップランキング16位となり、第3戦では予選シード権を獲得したため、UCIポイントの獲得が確実になった。松下はワールドカップランキング43位。
《編集部》
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