ラグビーのワールドカップ(W杯)が9月18日、イングランドで開幕する。プールBの日本は19日の初戦で南アフリカと対戦することが決まっている。
日本は1991年のジンバブエ戦で唯一の勝利を挙げて以降、W杯の勝利がない。今大会は24年ぶりの勝利を目指す。
一時は世界ランキングで過去最高の9位に浮上した日本。好調の理由をエディー・ジョーンズHCは、「他国の真似でなく、日本のスタイルを模索したこと」と語った。
「24年間もW杯で勝利がない日本を率いるにあたり、その理由を見つけなくてはならなかった。別のチームの真似をしようとしてきたことが理由のひとつだと考えた。私は他の誰かになろうとしない。それはラグビーでも同じ。自分自身であろうとしなければいけない。日本は小さく、フィジカル面では優れてないチームだ。オールブラックス(NZ)やワラビーズ(豪州)のようにはプレーできない。私はまず日本に適したスタイルを見つけることが重要だと考えた。そして日本の能力を最大限発揮できる方法を見出すことができたと思う。それがジャパンウェイ(日本流)だ」
日本はベスト8という大きな目標を掲げ今大会に臨むが、同じプールには世界ランク2位の南アフリカを筆頭に、サモアやスコットランドなど強敵が顔をそろえる。
それでもジョーンズHCの自信は揺らがない。
「W杯ではどのグループも厳しい。世界のトップ20が競うのだから。現実的には南アフリカ戦は厳しい試合になる。しかし勝つために準備をする。勝つことができなかったとしても、すばらしいラグビーをしてスコットランドやサモアとの試合に活かせれば、アメリカ戦での勝機は十分にある。やってみなければ分からないが3勝できる可能性だってある」
《岩藤健》
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