
米スポーツメディア『The Athletic』は18日(日本時間19日)、チーム再建に着手しているカージナルスの動向を紹介。その中でラーズ・ヌートバー外野手にも言及し、外野陣のテコ入れを目指すドジャースが関心を持っていると伝えた。実現すれば侍戦士が集結することになる。
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■「ドジャースを含む複数球団が関心」
記事を担当したのは『The Athletic』の看板記者、ケン・ローゼンタール氏。今オフの移籍市場に触れる中で、チーム再建を進めるカージナルスに言及した。
同氏は「トレード市場で最も積極的な売り手となっているのがカージナルス。内外野をこなすブレンダン・ドノバン、外野手のラーズ・ヌートバー、一塁手のウィルソン・コントレラス、三塁手のノーラン・アレナド、そして左のリリーフであるジョジョ・ロメロなど、幅広い選手について取引協議を進めている」と指摘。主力放出を模索するチームの姿勢を説明した。
その上で、「以前にも報じたが、ドノバンについてはマリナーズが有力候補であり、ヌートバーに関してはドジャースを含む複数球団が関心を示している」と伝えた。
この一報を受けて、地元メディアも追随。『ドジャース・ネーション』は、「チームはカージナルスの多才な左打ち打者に引き続き関心を示している」と題し、記事を展開。外野ならどこでも守れるユーティリティー性を評価し、「これまで外野の複数ポジションを守ってきた実績があり、もしロサンゼルスに加われば、来季貴重な戦力となるだろう」と指摘した。
■山本由伸、佐々木朗希も後押し?
続けて「今季は4年連続でOPS.700超を記録してきた流れからすると、不振のシーズンとなった。しかし、それでも4年連続となる2ケタ本塁打(13本)を放ち、自己最多の48打点を挙げている」と記した。
28歳のヌートバーは、2023年にWBC日本代表「侍ジャパン」の一員としてプレーし、世界一奪還に貢献した。ドジャースには当時のメンバーである大谷翔平投手、山本由伸投手、佐々木朗希投手が所属しており、トレードが実現すれば再共闘となる。
この点に注目したのは、『ドジャース・ウェイ』。「新たに浮上したカージナルスのトレード候補はショウヘイ・オオタニの影響によるものかもしれない」と言及。そして「オオタニがチームに『獲得に動いたほうがいい』と口添えしたのだろうか? ヤマモトやササキも後押ししたのか? つまり、“悪の帝国”ドジャースがトレード市場を支配し始めたってことか!」と、ジョーク交じりに今回の情報を紹介した。
今オフに両足かかとの手術を受け、WBC出場は絶望的なヌートバー。ドジャースに移籍し、持ち前のハッスルプレーを披露するのだろうか。トレード市場における注目選手となっている。
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