
ドジャースで昨季までクローザーを務めたエバン・フィリップス投手が、今オフにノンテンダーFAとなったことを、米複数メディアが21日(日本時間22日)に報じた。31歳右腕は現在FAだが、地元メディア『ドジャー・ブルー』は22日(同23日)、ドジャースと再契約する可能性があると伝えている。
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■2022年から3年連続60試合登板
フィリップスは2021年途中にドジャースへ加入。22年から3年連続で60試合以上に登板し、23年は24セーブ、24年は18セーブを挙げるなど、守護神として活躍してきた。
しかし、2025年シーズンは、怪我の影響で開幕から出遅れ、7試合の登板後、5月に再び負傷者リスト(IL)入り。そのまま右肘のトミー・ジョン手術を受けた。復帰には長期間を要する見込みで、年俸調停額610万ドル(約9億5400万円)のフィリップスをドジャースはノンテンダーFAとする決断を下した。
ブルペンの再建が急務とされるドジャースにとって、豊富な実績を持つフィリップスのFAは驚きをもって受け止められている。しかし、地元メディアの『ドジャー・ブルー』は22日(同23日)、アンドリュー・フリードマン編成本部長のコメントを紹介し、球団が再契約の意向を持っていることを報じた。
■「チームの成功に貢献してくれた」
フリードマン編成本部長は米メディア『ロサンゼルス・タイムズ』のジャック・ハリス記者の取材に対し、「エバンと代理人とは何度も話し合いを重ねてきました」と説明。その上で、「彼は手術を終えたばかりなので、リハビリが順調に進み、再びマウンドに立てるようになった段階で、契約を結ぶことになるだろう」と語り、復帰時期を見極めながらの再契約を示唆した。
さらに、「エバンはこれまでのチームの成功に大きく貢献してくれた」と功績を称えつつ、「彼が自身と家族にとって最善の決断ができるよう、時間を設けることを尊重したい」とも述べ、両者の信頼関係が続いていることをうかがわせた。
なお今季のドジャースでは、タナー・スコット投手がクローザーを務めたが、安定感を欠く場面が目立った。また、ポストシーズンで守護神を務めた佐々木朗希投手は、来季は先発ローテーションに戻る見込みで、“守護神不在”の状況が続いている。ブルペン陣の補強が急務となる中で、ドジャースが今後、移籍市場でどのような動きを見せるか注目が集まる。
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