
今オフにポスティングシステムでメジャー移籍を目指すのが、ヤクルトの村上宗隆内野手と巨人の岡本和真内野手。NPBでは本塁打王を3度獲得し、一塁と三塁を担えること(岡本は外野も兼務)など、両者には多くの共通点がある。
そんな中、MLB公式サイトのマイク・フェインサンド記者は21日(日本時間22日)、今オフにメジャーを目指す日本選手についての特集記事を掲載。村上と岡本のスタイルの違いを分析している。
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■ともに3度の本塁打王獲得
村上はヤクルトでの8シーズンで通算246本塁打を記録し、2022年の三冠王を含む3度(21、22、24年)の本塁打王に輝いた。一方、岡本も巨人で11シーズンプレーし、通算248本塁打。同じく3度の本塁打王(20、21、23年)を獲得している。三塁と一塁を兼務する長距離砲として、両者の特徴は一見似ているように見える。
そんな両者の違いに注目したのがMLB公式サイトのフェインサンド記者。21日(同22日)に掲載した日本選手特集で村上と岡本に言及し、「ムラカミとオカモトには明らかな違いがあり、それらが獲得を希望するチームに影響を与える可能性がある」と述べている。
29歳の岡本については、「両スラッガーのプレーを目にした専門家によると、完成された存在である」と高く評価。さらに、一塁、三塁に加えて左翼としての経験も豊富なことから、「ムラカミよりも洗練された打者で、守備の汎用性でも優れている」としたうえで、村上より3学年上である岡本は、短期間で勝利を狙うチームのターゲットになると見ている。
■長期契約での修正に期待
一方、25歳の村上については「まだ発展途上の選手」とし、「驚異的なパワー」を評価しながらも、空振りの多さを指摘。将来性を高く見込む球団がターゲットにする可能性があるとした。
記事では「オカモトが最初の数年間ではムラカミを上回る打撃成績を残す可能性がある」としつつも、「長期契約を結べば、ムラカミはスイングの欠陥を修正し、非常に生産性の高い選手になる」と期待。村上がメジャーに順応できた場合、そのポテンシャルを最大限に発揮すると見込んでいる。
2025年は、ドジャースの大谷翔平投手が55本塁打、カブスの鈴木誠也外野手が32本塁打を記録するなど、日本選手がメジャーで実績を築き、評価を高めている。そんな中、国内屈指の長距離砲として海を渡る決断を下した村上と岡本。日本が誇る“二大スラッガー”をめぐる各球団の動きに注目が集まる。
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