
「第28回 ITTF-ATTUアジア卓球選手権大会 2025」がインド・ブバネーシュワルで行われており、日本女子が連覇を懸けて挑んでいる。ここまで準々決勝、準決勝を順当に勝ち上がり、決勝へと駒を進めている。
2大会連続金メダルを懸けて中国との決勝を迎える中、王国を相手にした日本の陣容に注目が集まっている。
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■張本美と大藤を2試合連続で起用
日本は前回大会メンバーの張本美和(木下グループ)、早田ひな(日本生命)、大藤沙月(ミキハウス)に加えて、カットマンの橋本帆乃香(デンソーポラリス)、サウスポーの長﨑美柚(木下グループ)を招集。今季好調を維持する2選手を加えて連覇に挑んでいる。
多彩なメンバーが揃う中で注目されたのが中澤鋭監督の起用法で、初戦となった準々決勝の北朝鮮戦では張本美、早田、大藤の布陣で挑み、マッチカウント3-2で勝利。張本美と早田が相手のエース、キム・クムヨンに2点を奪われる苦しい展開をものにした。
さらに準決勝のシンガポール戦では、張本美、大藤に加えて橋本を抜擢。今季好調を維持し、世界ランキングを11位まで上げたカットマンはゾン・ジエンとの戦いで落ち着いた試合運びを披露し、マッチカウント3-0のストレート勝利に貢献した。
戦前の予想通り強さを見せつけて決勝へと勝ち進んだ日本女子。対するのは中国で、孫穎莎、王曼昱のトップ2を筆頭に世界ランキング上位5位を独占している。ここまで中澤監督は張本美と大藤の若手2選手を連続で起用し、北朝鮮戦では早田、シンガポール戦では橋本を使い分けてきた。中国撃破を掲げる中、決勝でのオーダーが金メダル獲得の鍵を握る。
豊富な戦力を誇る日本女子は、順当に決勝まで勝ち進んだ。中国との大一番を前に、どの3選手を中澤監督が送り込むのかが注目される。
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