
米メディア『ドジャー・ブルー』は6月30日(日本時間7月1日)、ドジャースの外野守備に関する話題を特集。拙守が多いテオスカー・ヘルナンデス外野手に苦言を呈した。今季は右翼手のレギュラーとして出場しているが、メジャーワーストクラスの守備指標を記録するなど、精彩を欠くプレーが問題となっている。
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■ミス多発で左翼手起用も提言
『ドジャー・ブルー』のYouTubeチャンネルは同日、T・ヘルナンデスの守備について有識者たちが議論を展開。攻撃面では貢献しているものの、守備でのマイナスが大きいと指摘が相次いだ。
出演者の一人がT・ヘルナンデスの外野守備に関して、「多くの人が彼の全力を欠くプレーに不満だ。内野に返球する際の努力も含めて、印象が良くない。彼はゴールドグラブ級の選手ではないとはいえ、どう思うか」と切り出すと、別の一人は「打球に追いつけなかったり、誰もが『あれは取れるはず』と思うようなプレーがあるよね」と賛同しつつ、「でも、昨季も守備は良くなかった。彼の『テオ・ショー』(個性的な振る舞いや笑顔、本塁打を打つ姿)に魅了されて、守備の悪さを見ずにお咎めなしだったんだよ」と、パフォーマンスは以前と変わっていないという見解も述べた。
また、昨季872イニング守備に就いた左翼手転向も提案されたが、436イニングの右翼手よりもさらに守備指標が悪く「問題は解決しない」との反論も。俊足強肩の若手アンディ・パヘス外野手を右翼手に起用するプランにも触れた。
■解決策には至らず、打撃復活に期待
MLB公式のデータサイト『Baseball Savant』によると、今季のT・ヘルナンデスは右翼手としてメジャーワースト3位の「OAA(Outs Above Average)」-8を記録。平均よりどれだけ多くアウトを奪ったかを示す指標でも、低評価を叩き出している。昨季の-9(左翼手-8/右翼手-1)を上回るペースで数値を積み上げており、頻度以上にミスの度合いが大きくなっている点も議論された。
抜本的な改善案は望めない現状で、「彼がまた本塁打を量産し始めたら守備の話は薄れると思う」とし、6月の月間打率.189と低迷した打撃復活に期待を寄せる声も多かった。
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