
イリア・トプリア(ジョージア)は6月28日(日本時間29日)、「UFC317」のライト級王座決定戦で元同級王者チャールズ・オリベイラ(ブラジル)と対戦。試合はトプリアがオリベイラを1ラウンド2分27秒でKO勝利を収めフェザー級に続く二階級制覇を達成した。
トプリアはプロ戦績17勝無敗(7KO、一本勝ち8)。タイトル戦で3連続KOと波に乗るライト級新王者に対し、同級ランカーが対抗馬を挙げ、「かなりやっかいな相手になるかもしれない」と独自の見解を語った。
◆【実際の映像】トプリア、オリベイラを“大の字”失神KO……あまりの衝撃に観客総立ち
■対抗馬は同級7位のガムロット
トプリアは2024年2月に行われた「UFC298」でアレクサンダー・ヴォルカノフスキー(オーストラリア)にKO勝ちを収めてフェザー級王者に輝くと、同年10月の「UFC308」では挑戦者マックス・ホロウェイ(米国)をKOで下して、王座防衛に成功。2025年2月にフェザー級王座を返上し、無敗のままライト級に転向した。
そんなトプリアは転向後初戦で元同級王者に衝撃のKO勝利。UFC最多フィニッシュ勝利を誇るオリベイラを失神KOして誕生した無敗の新王者に、国内外のファンが多くの注目を寄せている。
次期挑戦者にも関心が集まるなか、同大会に出場し勝利した同級9位のベニール・ダリウシュ(米国)はYouTubeチャンネル「The Schmo」のインタビューで「トプリアにとって問題を引き起こす可能性がある」選手として、同級7位のマテウス・ガムロット(ポーランド)の名を挙げた。
■新王者を大絶賛「エリート中のエリート」
ガムロットの戦績は25勝(8KO、一本勝ち5)3敗1無効試合。UFCでは8勝3敗をマークするグラップラーで、2022年10月の「UFC280」でダリウシュとも対戦経験がある。
ダリウシュは「スタイル的に見れば、ガムロットみたいな選手はイリアに問題を与える可能性がある。彼は1回や2回だけじゃなく、何度もテイクダウンを仕掛けてくる。だからイリアにとっては、かなりやっかいな相手になるかもしれない」と粘り強さを評価。しつこく組みにいけるタイプなら、トプリアにも勝機があるかもしれないとした。
一方で、ダリウシュは新王者を大絶賛。「イリアの試合はまさに“マスターピース”(完璧な試合)だった。彼は本当にすごい。エリート中のエリートだよ」とし、「今のところイリアは止められないように見える」とも語っている。果たして次期挑戦者は無敗のトプリアにどのような戦術で挑むのか。ダリウシュの予想が当たるのかにも注目したい。
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— UFC (@ufc) June 29, 2025