【帝王賞】勝ち名乗り挙げる重要ステップを制した“希少産駒”がさらなる飛躍へ 大井なら「いかんなく持ち味発揮」可能 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【帝王賞】勝ち名乗り挙げる重要ステップを制した“希少産駒”がさらなる飛躍へ 大井なら「いかんなく持ち味発揮」可能

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【帝王賞】勝ち名乗り挙げる重要ステップを制した“希少産駒”がさらなる飛躍へ 大井なら「いかんなく持ち味発揮」可能
  • 【帝王賞】勝ち名乗り挙げる重要ステップを制した“希少産駒”がさらなる飛躍へ 大井なら「いかんなく持ち味発揮」可能

2日、大井競馬場で上半期のダートチャンピオン決定戦、第48回帝王賞(JpnI、ダ2000m)が行われる。

今年は中央馬が6頭、地方馬が8頭の14頭立て。1番人気が目下9連敗中で、過去10年の勝ち馬は、2~6番人気からまんべんなく出ており、やや波乱含みの一戦。ダート現役最強馬フォーエバーヤングが参戦しないのなら、実力伯仲でどの馬が勝ってもおかしくないだろう。果たして栄冠を手にするのはどの馬か――、その結末を予想する。

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■過剰な人気が足かせにならないか

過去10年で4勝を飾るなど、勝率、連対率、複勝率と、すべてトップの数字をマークしている4歳馬に、まずは注目したいところ。今年は、フォーエバーヤングとしのぎを削った同世代、ミッキーファイトラムジェットが主役になるだろう。

ミッキーファイトは今年初戦のフェブラリーSで、1番人気に支持されながら3着に敗戦。着差的には完敗の一戦だったが、マイルの距離は短かった印象で、それでも大きく崩れなかった点は評価に値する。続くアンタレスSは横綱相撲で完勝し、重賞3勝目をマーク。帝王賞でのビッグタイトル獲得へ向け、万全の状態で本番を迎えそうだ。

大井コースは昨年のジャパンダートクラシックで経験済み。2着に敗れたが、勝ったフォーエバーヤングから0秒2差に善戦しており、世代ではトップクラスの力を示している。デビューから8戦、一度も4着以下に敗れたことのない安定感も魅力的で、世代交代を告げる可能性は高い。

懸念点は、もし1番人気に支持された場合の、現在9連敗中という信頼度の低さに当てはまらないか、というところ。加えて、関東馬も帝王賞では大不振で、2007年ボンネビルレコードが制して以来、17年間勝っておらず、過去10年でも、連対馬は関西馬の17頭に対し、関東馬はわずか2頭(大井が1頭)と極端に分が悪い。このあたりが足かせにならないか、気にかかる材料だ。

■近走の走りと勢い不足が懸念

昨年、4連勝で東京ダービーを制し、一足先にビッグタイトルをつかんでいるラムジェット。今年は中東遠征を敢行し、サウジCは6着、ドバイワールドCは9着に敗れ、世界の壁に跳ね返されたが、その経験値はミッキーファイトとは比べものにならないほど得たものが大きいだろう。

前走海外組は過去10年で【2.3.2.6】と、大きく割り引く材料ではなく、前年の東京大賞典3着馬は【1.1.0.2】で、まずまずの好相性。対フォーエバーヤングは4戦4敗だが、ミッキーファイトとは1勝1敗の互角の戦績で、大舞台で決着をつけたいところだ。

一方、常に上がり最速の末脚を繰り出していたのが持ち味だったのが、近走はその決め手をあまり発揮できていない。中東遠征でも、日本勢の中では両レースとも最下位に敗れており、その点は強調材料に欠く。

■ベテラン勢はあくまで押さえ

4歳勢の台頭を阻みたいベテラン勢も、まだまだ見限れない存在。昨年の帝王賞2着馬ウィルソンテソーロは、JBCクラシックで待望のビッグタイトルを獲得。今年も中東遠征に挑み、サウジCは4着、ドバイワールドCは7着に敗れたが、前記ラムジェットには先着を果たしており、存在感は見せている。

一方、大井では【0.3.0.1】と安定感はあるものの、未勝利なのは気になるところ。4歳秋以降は、ほぼGIを走っているものの【1.6.0.4】と、突き抜けるに至らないところは頭勝負には不向きな1頭。押さえという評価が妥当なところだ。

帝王賞3勝目を狙うメイショウハリオは、8歳を迎えた今年、川崎記念を制して約2年ぶりの勝利を飾り、GI級4勝はメンバー最上位の実績を誇る。過去10年、8歳以上の馬は【0.1.1.19】と成績は振わず、近走の成績はムラがあり、アテにしにくい1頭ではあるが、ハマった時の決め手は他馬を凌駕するものがあり、切りにくい馬ではある。

■魅惑の上がり馬に1票投じる価値あり

ここまで若い注目馬、ベテランの実績馬を見てきたが、一長一短、推しづらいポイントもあり、決め手に欠ける印象がある。そこで、本命には魅惑の上がり馬、アウトレンジを推奨したい。

昨年4月、一歩一歩階段を駆け上がって、8戦目でオープン入りを果たした同馬は、昇級2戦目のラジオ日本賞でオープン特別を初勝利。続くみやこSではサンライズジパングから0秒1差の2着に好走すると、浦和記念では2着ライトウォーリアを6馬身突き放す圧勝劇で、交流重賞初制覇を果たした。

その後2走は、発馬で後手を踏んだり、距離が長かったりと好走できなかったが、前走の平安Sでは好位から正攻法で押し切り、中央重賞を初制覇。勝ちパターンは好位からの早め先頭で、上がり最速の末脚で押し切り。末脚の持続力が持ち味だ。大井コースは初めてとなるが、3番枠を引けた点はラッキーで、同馬の持ち味をいかんなく発揮できそうだ。

また前走平安S組は、過去10年で3頭が勝ち名乗りを挙げている重要なステップレース。父レガーロは、初年度の血統登録産駒わずか2頭の中から、中央の重賞勝ち馬を輩出したわけで、中央で走っているのはアウトレンジただ1頭。そんな超希少な産駒がビッグタイトルを獲得できる可能性があるなら、そのロマンに1票投じてみたいところもある。

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