
ドジャースの大谷翔平投手は今季ここまで、チーム85試合中83試合に出場。打率.287、29本塁打、54打点、11盗塁、OPS1.021と例年通りの好成績を残している。過去得意にしていた6月こそ月間打率.265と数字を落としたものの、7本塁打、OPS.931で主砲としては堅実な活躍。夏場のアーチ量産にも期待が高まっている。
ここでは、MLB公式のデータサイト『Baseball Savant』より、大谷の6月の打撃指標を掘り下げてみる。
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■6月後半は打球角度などが好転
今季の大谷は6月30日(日本時間7月1日)現在、ナ・リーグトップの29本塁打でタイトル争いをリード。2位のエウヘニオ・スアレス内野手(ダイヤモンドバックス)に3本差をつけている。1日から21日までわずか3本だったアーチが、直近7試合では4本塁打と巻き返し。自身3度目の「オールスター前30発超え」も視界に捉えた。
『Baseball Savant』で、アーチが止まっていた6月前半(15日まで)と後半(16日以降)の打撃指標を比較すると、平均打球角度が7度から17度へと上昇。54本塁打を記録した、昨季の16.2度に近い水準へ回復。「バレル率」も14.6%から27.6%まで大幅アップしている。打球速度に変化はなく、角度をつけた当たりが戻ってきた裏付けとも言えるだろう。
一方で、昨季29.8%だったスイング時の空振り率が今季は33.2%に上昇。とりわけ6月は37%を超えており、高めボール球での三振割合も増加している。ボール球スイング率こそ横ばいだが、同コンタクト率は昨季より8%低下。際どいコースの対応が、今後も課題となるだろう。
大谷の前半戦最多アーチは、エンゼルス時代2021年の33本。オールスターまで残り12試合、再び量産態勢に持ち込めれば記録更新も十分可能だ。
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