【男子ゴルフ】日本人と“相性最悪”のコースで若き2人の「新星」がミズノオープン制覇に挑む | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【男子ゴルフ】日本人と“相性最悪”のコースで若き2人の「新星」がミズノオープン制覇に挑む

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【男子ゴルフ】日本人と“相性最悪”のコースで若き2人の「新星」がミズノオープン制覇に挑む
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男子ゴルフツアーの第6戦、「〜全英への道〜ミズノオープン」がJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県/7461ヤード、パー72)で25日に開幕する。

ミズノオープンは1971年に美津濃トーナメント・ゴルフとして始まり、93年から全英オープンの予選会もスタート。今年の会場となるJFE瀬戸内海GCは、予選会がスタートした93年から数え18回目の開催となる。

本トーナメントは上位4名に「全英オープン」への出場権が与えられるため、毎年国内のトッププロたちが数多く出場。今年はどの選手が全英オープンの切符を手に入れるのか。

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■若手2選手の活躍に注目

JFE瀬戸内海GCの特徴は、スコットランドのコースを思わせる本格的なリンクスコースで、フラットでありながら至るところに大小さまざまなコブがあり、フェアウェー・キープ力やアプローチショットの精度が求められる。

昨年覇者であるスコット・ヴィンセント(ジンバブエ)のスタッツを見ると、フェアウェー・キープ率は62.5%(5位)。パーオン率は73.611%(3位)、パーキープ率は93.056%(1位)と、高いショット精度とパーオン失敗時のアプローチが冴えていたことがわかる。

歴代優勝者のスタッツを見ても同様の傾向があり、特に2015年に優勝した手嶋多一はパーオン率65.280%(21位タイ)でありながら、パーキープ率は91.670%(3位タイ)。さらにパーオン時の平均パット数は1.6596(5位)とベテランらしい小技とパットで、飛距離が出なくても他の選手を圧倒した。

過去の傾向から、飛距離というよりはショットの正確性とグリーン周りの上手さがJFE瀬戸内海GC攻略には必要となる。今年の出場メンバーの中で、ショット精度とリカバリー力を兼ね備えているのは、中島啓太細野勇策。この若手2人が上位争いを演じてくれるだろう。

中島はドライビングディスタンス297.63ヤード(11位)というパワーを持ちながら、フェアウェー・キープ率は63.839%(13位)。トータルドライビングの項目では2位という高いショット力を持つ。さらに今季のリカバリー率は71.053(15位)とグリーン周りでも安定感を見せている。

中島は2021年の「パナソニックオープン」でアマチュア優勝を果たして以降、上位には進出するも優勝には届いていない。難コースを攻略し、プロ初優勝を狙いたい。

細野は今季初戦となった「東建ホームメイトカップ」の第2ラウンドで、大会新記録となる「61」をマークするなど爆発力も魅力な若きレフティ。今季のスタッツを見ると、トータルドライビングでは9位だが、リカバリー率は75.000%(5位タイ)。今季は修正力の高いゴルフで結果を残している。

これまでJFE瀬戸内海GCでは18回ミズノオープンが行われたが、日本人優勝者はたった3人のみ。2015年の手嶋多一が優勝して以降、日本人選手は優勝争いすら難しい。しかし今年は中島や細野といった新星たちが目覚ましい活躍を見せている。日本人との相性最悪なコースだが、彼らなら白熱する優勝争いを演じてくれると期待したい。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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