
MLB公式サイトは6日(日本時間7日)、「環境を変えることで再起が期待できる8人の選手」と題して、記事を公開。トレード期限を7月31日(同8月1日)に控える中、移籍によって復活可能な8人をピックアップしたが、そこには吉田正尚外野手(レッドソックス)の名前も入った。
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■右肩手術の影響で出番なし
野球に限らず団体競技において、チームを変えることで好成績をマークし始める選手は少なくない。最近のメジャーを見ても、近年低迷していた37歳のポール・ゴールドシュミット内野手が、今季カージナルスからヤンキースに移籍した途端、2022年にMVPを獲得した時のような輝きを取り戻している。
MLB公式サイトも「ゴールドシュミットの教訓はこうだ――。時には、環境を変えることが復調のきっかけになることもある。今シーズン苦しんでいる選手は数多くおり、場合によってはここ2〜3年不調が続いているケースもある。そうした選手たちにとって、新たなチームへの移籍がプラスに働く可能性は十分にある」と主張し、トレードによって復活が期待できる8人を紹介した。
その中の1人にピックアップされた吉田は、昨年10月に右肩を手術。その影響で開幕から負傷者リスト(IL)に入っており、今季は一度も出場していない。
■メジャーでの成績は高評価
同サイトはまず、「レッドソックスにヨシダの居場所はない」とズバリ指摘。続けて「春季キャンプで35打席に立ったが、ラファエル・デバース内野手がDHに回ったことで、ヨシダには外野手としての出場が求められた。しかし、彼は昨年わずか1イニングしか外野を守っていない。現在も60日間のILに登録されており、肩の強化に努めている最中だ。ただ、今すぐにDHを必要としているチームであれば、その役割を果たすことは可能だろう」と説明した。
メジャー3年目を迎えている吉田だが、同サイトは「最初の2シーズンで、メジャーの投手を打ち崩す能力を示してきた。打率.285、出塁率.343、長打率.433、25本塁打、128打点、OPS+111という成績を残している。特に右投手に対しては非常に効果的で、749打席で打率.300、OPS.810を記録している」と通算成績を紹介し、称賛した。
ただ、吉田は2027年まで契約があり、年間1860万ドル(約27億円)ほどを受け取る予定となっている。今夏のトレード市場において、この条件をそのまま肩代わりしてくれる球団は現れそうにない。つまり、移籍先が見つかったとしても、レッドソックスは契約通り、今後も年俸の大部分を支払うことを覚悟しなければならない。
それでも、同サイトは「明確な役割がない選手に対しては、少しでも年俸負担が軽減できるならトレードに出すという判断は理にかなっている」とし、放出に踏み切るべきと主張した。
一方、吉田に対しても「出場機会がないまま今シーズンを終えるより、たとえ準レギュラーであっても、出場機会を得られるなら新天地を求めるべき」と訴えた。
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